石見・石西 「日本の国境、領土問題」 山田吉彦氏

山田 吉彦氏
「尖閣」「竹島」―領土問題は“正念場”

  二正面対応迫られる日本政府



    講 師 山田 吉彦氏(東海大学海洋学部教授)

   演 題 「日本の国境、領土問題」



 山陰中央新報社の「石見政経懇話会」「石西政経懇話会」は10月18日(木)・19日(金)に定例会を開催します。今回は、東海大学海洋学部教授の山田吉彦(やまだ・よしひこ)氏を講師に迎え、「日本の国境、領土問題」と題して講演していただきます。最新の状況分析にご期待下さい。

 李明博・韓国大統領の上陸で竹島問題は一気にエスカレートしました。その後の天皇陛下に対する発言と合わせ、李大統領の“突然”の挑戦的言動は、日韓関係に険悪な状況をもたらしました。

 一方、政府の「尖閣国有化」に対しては中国が猛反発。ほぼ全土にわたって行われた執拗なデモは、大使館や日本料理店・小売店などへの攻撃・略奪など目に余る光景を繰り広げ、一部は日本企業工場への放火などで大きな被害をもたらしました。日中国交正常化40周年記念レセプションも中止が決まり、また、日中経済協会の訪中団派遣も、1975年以来初めて中止されることになりました。日本からの進出企業は「チャイナリスク」として一応、織り込み済みでしたが、これほどまでにヒートアップするとは、まさに“想定外”の一語に尽きます。

 日中、日韓関係が抜き差しならぬ状況に陥った現在、日本の国境、領土をどう考えるべきでしょうか。日本政府はどう対応すべきでしょうか。

 「領土問題」や「海上保安体制」に詳しい山田吉彦教授に、ズバリ指摘していただきます。


<山田氏のプロフィール>

 山田吉彦(やまだ・よしひこ)氏は学習院大学を卒業後、金融機関を経て日本財団(旧:日本船舶振興会)に勤務。海洋船舶部長、海洋グループ長、広報チームリーダーなどを歴任。2008年、東海大学海洋学部準教授に就任、海洋政策研究財団研究員を兼任する。同年、埼玉大学大学院博士課程を修了(経済学博士)。09年4月より現職。領土問題、海上保安体制、現代海賊問題の第一人者。著書・論文に「海のテロリズム」(PHP新書)「日本の国境」(新潮新書)「海賊の掟」(同)「日本は世界4位の海洋大国」(講談社+α新書2010年)「天気で読む日本地図」(PHP新書)「日本国境戦争」など多数。千葉県出身、50歳。

 尖閣調査に山田教授も同行

 山田教授は9月2日、東京都の尖閣諸島現地調査に同行した。上陸は出来なかったものの、島の状況を洋上から調査した。それによると、魚釣島ではウミガメや野生化したヤギの生息が確認できた。ヤギは目視で11頭を確認、食害により岩肌が剥げており、一番下の木が枯れ始めていた。島全体では500頭以上が分散しているとの見方もあり、生態系にとってヤギが害獣と化しているようだ。一方、漁船の待避施設建設に適した洞窟も確認できたという。洞窟は間口・高さが約30メートル、奥行きは70メートルほどの形状だった。

 日本政府は国有化した尖閣諸島には手を付けず、これまで通り現状のままで管理するとしているが、石原・東京都知事をはじめ強い異論も出ており、政府の今後の対応が注目される。
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2012年9月26日 無断転載禁止