(2)雪舟作「益田兼尭像」

国の重要文化財に指定されている「益田兼尭像」(益田市教育委員会提供)
 細部まで丁寧に描写

 画聖・雪舟が描いた「益田兼尭(かねたか)像」。益田市乙吉町の市立雪舟の郷記念館が所蔵するこの作品は、海洋領主として益田一帯を治めた益田氏の15代当主兼尭を写実的に描いた名品として、国の重要文化財に指定されている。

 作品が描かれたのは室町時代の1479年。縦83センチ、横41センチの紙本着色で、50歳代後半を迎えた兼尭の表情を見事にとらえている。

 ひげや眉、髪の毛が一本ずつ丁寧に描かれており、雪舟は益田を訪問し、兼尭に相対して作品を描いたと考えられている。

 武士の正装とされるえぼしに大紋(だいもん)姿の装束は最小限の線で描かれ、兼尭の体の膨らみなどが見事に表現されている。

 川崎由美子館長は「雪舟の人物画としては、最高峰の作品。じっくりと鑑賞してほしい」と話している。

 益田市乙吉町の市立雪舟の郷記念館で、21日から始まる企画展「日本画優品展」に合わせ同日から5月6日まで展示する。

~メ モ~

 ◇問い合わせ 雪舟の郷記念館 電話0856(24)0500

2012年4月15日 無断転載禁止