(4)鬼岩(大田)

5本の指の跡のようなくぼみが印象的な「鬼岩」
 〝鬼がつかんだ指の跡〟

 大田市の中心部から車で約15分の同市大屋町鬼村地区。延屋(えんや)地区農免農道の鬼村トンネルを抜け、市道に曲がって約1キロ走ると、山あいに突然、高さ約20メートルの奇岩が姿を現す。

 2007年に県の天然記念物に指定された「鬼岩」。表面中心部にある五つの指の跡のようなくぼみが印象的だ。「鬼村」という地名の由来になっているという。

 地元には鬼石にちなむ、こんな言い伝えがある。

 昔、近くの山に住む鬼が城を造るため、観音様の許可を得て岩をつかんで運び、積み上げたものの一つで、表面のくぼみは鬼の指5本の跡という。

 くぼみの幾つかには観音様の石像やお地蔵さんが安置され、地元住民が年1回供養をしている。

 地質学的には、2千万年前ごろの凝灰岩とみられ、風化作用で岩に含まれる塩類が溶け出し、その浸食現象が部分的に進んだ結果、くぼみが出来上がったとされる。

 鬼岩の近くには、地元住民がベンチなどを整備した「鬼岩公園」と駐車場がある。

 地元の鬼村下自治会の渡辺隆司会長(61)は「地域の財産であり、後世に伝え守っていく」と話す。

 ~メ モ~

 ◇駐車場 あり

 ◇問い合わせ 大田市大屋まちづくりセンター、電話0854(82)5580

2012年4月29日 無断転載禁止