(5)森歐外旧宅(津和野町)

国指定史跡・森歐外旧宅を訪れた観光客ら
 垣間見る文豪の幼少期

 年間約100万人が訪れる山陰有数の観光地・津和野町。同町出身の文豪・森歐外の生誕150周年を迎えた今年、同町町田の国指定史跡・森歐外旧宅は、多くの観光客らでにぎわっている。

 旧宅は木造瓦ぶき平屋建て89・5平方メートル。6畳2部屋、4畳半3部屋の造りで、幕末の1853(嘉永6)年にあった大火の後に建てられたと伝えられ、障子やふすまが開放され外から畳敷きの部屋を見ることができる。

 62(文久2)年1月19日に生まれた歐外は父、母、祖母、弟、妹と暮らし、72(明治5)年6月、父に従い上京する10歳までの幼少期を旧宅で過ごした。歐外は4畳半の茶室を勉強部屋とし、5歳から勉学に励んだという。

 1954年、歐外の三十三回忌を機に所有者が町に寄付。69年10月、国指定史跡となり、町が所有し管理している。

 毎年3万~4万人が来場するが今年は歐外生誕150年とあって来場者数は増えており、旧宅を管理運営する森歐外記念館によると今年1~4月の来場者は前年同期比155人増の5937人。同記念館のスタッフは「文豪の足跡に触れてほしい」と来場を呼び掛けている。

 ~メ モ~

 問い合わせは森歐外記念館、電話0856(72)3210。見学料100円。午前9時から午後5時まで観覧できる。年中無休。

2012年5月13日 無断転載禁止