(8)本因坊・岩本薫の遺品(益田市立歴史民俗資料館)

岩本薫が愛用した碁盤と碁石
 愛用碁盤や手書き棋譜

 益田市出身で、囲碁の本因坊のタイトルを獲得した岩本薫(1902~99年)が愛用した碁盤や碁石、棋譜など、愛用の品約400点が同市本町の市立歴史民俗資料館に展示されている。

 岩本は同市高津1丁目に生まれ、3歳で韓国の釜山に移住。その後、9歳で囲碁を覚えると頭角を現し、46年に初めて本因坊のタイトルを獲得した。その後も次々と名勝負を披露し、57年からは米国を皮切りにヨーロッパなどで囲碁の普及に努めた。

 日本棋院が所蔵していた岩本の関係資料は、生誕100年となる2002年、益田市に寄贈された。

 展示されている碁盤と碁石は、棋士仲間が1953年に贈ったもの。碁盤はカヤ材を使い、高さは約12センチ。碁石は黒が那智石、白はハマグリを使用した最高級品。2008年1月、同市内で棋聖戦第2局が行われた際にも使われた逸品だ。

 岩本が手書きで残した棋譜「薫和標譜(くんわひょうふ)」(3冊)は、1917~51年までの対局の結果を丁寧に書き残したもので、繊細な性格がうかがえる。

 ~メ モ~

 市立歴史民俗資料館の開館時間は午前9時から午後5時。火曜定休。入館料は大人200円、高校生以下無料。問い合わせは同館、電話0856(23)2635。

2012年6月3日 無断転載禁止