(13)御便殿(浜田)

浜田城山麓に立つ歴史的建造物「御便殿」
 皇太子行啓の宿泊施設

 浜田市殿町の浜田城山の麓に、瓦ぶきの近代和風建築物が立つ。明治40(1907)年、大正天皇が皇太子時代に山陰を行啓された際、宿泊施設として建築された御便殿(ごべんでん)だ。

 旧浜田藩主の松平家が建設。06年10月に着工、07年春に完成した。木造瓦ぶき平屋建て約550平方メートルで、大きな入り母屋の屋根を持つ前館と後館などから構成される大型の近代和風建築物で、「御殿」と呼んでも差し支えのないほどの規模と構造を持つ。

 皇太子宿泊後は松平家の別荘、公会堂、宗教法人施設として活用され、2006年5月、市に寄贈された。

 市教育委員会は「歴史的な経緯を考えると、御便殿の保存・活用は、浜田城跡と一体的に整備していくことが最も有意義な方法」と説明。

 御便殿を「浜田城資料館」として、浜田城や浜田藩、近代の浜田の歴史などを紹介する施設としての活用を検討している。

 敷地内には29本の桜が植わり、毎年春には市民有志でつくる浜田城資料館建設期成同盟会が茶会を催す。10年からは秋のイベントとして「発見浜田城 夜神楽と能・琴の世界」が開かれ、市民に親しまれている。

 ~メ モ~

 問い合わせは浜田市教育委員会文化振興課、電話0855(25)9730。

2012年7月8日 無断転載禁止