女子ログ 星のおやぢ様

 5年前、東京からやってきた一人ぼっちの「おやぢ様」と知り合った。

 頑固でわがままでアナログ人間だったが、酔っ払うと頭にネクタイを巻き小躍(おど)りをして周りを笑いの渦に引き込む。そんな愛嬌(あいきょう)ある人柄にひかれてしまった。

 そんなおやぢ様が昨年病気になって、余命3カ月と宣言された。最後だけは一人ぼっちにさせたくなくて、そばにいることにした。星になる前に手を握り「ありがとう」を言って、おやぢ様が生きてきた跡を形にしたかったからだ。私と同じように元気や笑いをもらった人はたくさんいたはずだからだ。

 青と白のコントラストがきれいな高い空になる頃、おやぢ様は星となった。最後は私の声をきいてほほ笑み、きれいな仏の顔になった。ひとりぼっちのおやぢ様だったが、最後の最後はご両親と同じ所へ帰っていった。

 私の中でおやぢ様は今も生きている。元気の種をまいくれるので、私の心にはいつもきれいな花が咲いている。おやぢ様から周りを明るく元気を与える役目をバトンタッチされたのだから、私もそのきれいな花を誰かにプレゼントできるよう、毎日明るく楽しく生きて前に進んでいこうと思う。今日もガンバロウ!

 (松江市、やだもん)

2012年10月3日 無断転載禁止