第8回島根県わがまち新聞コンクール 「伝えたい」工夫光る

 島根県NIE推進協議会(会長・有馬毅一郎島根大名誉教授)が募集した「第8回島根県わがまち新聞コンクール」の審査会がこのほどあり、入賞作品17点が決まった。

 コンクールには県内の小、中学校、高校8校から計180点の応募があり、有馬会長を委員長に審査委員4人が最優秀賞2点、優秀賞4点、審査員特別賞1点、佳作10点を選んだ。

 自分たちが住む町の名所・旧跡、伝統行事や郷土が生んだ偉人、伝統産業、特産品などを取り上げて紹介しており、いずれも力作ぞろい。そこで、上位入賞作品を紙上で紹介する。

 なお、表彰式はNIE月間(11月)中の11月10日午後1時から松江市殿町、山陰中央新報社3階大会議室で行われる。


<最優秀賞>小学校の部

「かわらばん」」→こちら

石飛嘉斗(浜田市立有福小5年)、椋木春香(同6年)

たくさん発見あった

 瓦工場に見学に行って、たくさんの発見がありました。調べたことを新聞に文章をまとめるのはすごく大変で、悩みました。これからも地域のことを調べてみたいです。(石飛嘉斗)

表現の工夫に苦労

 新聞づくりで私が苦労したのは、表現を工夫するところです。取材をした石州亀山焼では、一つ一つの焼き物にはすべて思いがこめられていることを知り、驚きました。(椋木春香)


<最優秀賞>中学校の部

「歴史新聞」こちら

山下大智(大田市立第二中1年)

知らなかったこと分かって楽しかった

 ぼくは高砂会館の隣に住んでいて、毎日サイレンを聴いているが、何で鳴るんだろう、何のために使われていたのかと不思議に思っていたので、調べて新聞を作りました。詳しい方を探して、たくさんのことをインタビューしたので、記事にしたいことがいっぱいあり、分かりやすくまとめるのが一番大変でした。隣にいるのに知らないことだらけで、わがまち新聞を作成することでたくさんのことが分かって楽しかったです。(山下大智)


<優秀賞>小学校の部

「苦労と工夫などがあってこその松江駅だ」こちら

三枝英治、佐々木啓吾、金坂幸太(松江市立乃木小5年)


「笑顔と苦労の8年間」こちら

境 胡春、三代奈々(松江市立乃木小5年)


<優秀賞>中学校の部

「郷土料理新聞」こちら

中島葉月(大田市立第二中1年)


「だんだん松江レポート」こちら

西 歩夢(松江市立湖北中1年)


<審査員特別賞>

「安ら来の里/水物語」こちら

県立安来高校新聞部


<佳作>

 【小学校】「城下町めぐる堀川新聞」(松江市立乃木小5年=安井優真、福間諒、江角裕貴)▽「100パーセント満足新聞」(同=荒子優花、笠川裕未、黒田優衣)▽「サンクスまるみえ!」(奥出雲町立三沢小4年=森山耀大、景山龍星、同3年=吉川朝音)▽「消防署のひみつ新聞」(同小4年=森山耀大)▽「すごいぞ?大田?」(大田市立五十猛小5年=幸田春菜)

 【中学校】「風雲まつえ」(岩成済=松江市立湖北中1年)▽「森青蛙新聞」(本多達裕=松江市立玉湯中1年)▽「からす天狗新聞」(神門朋花=同1年)▽「石見神楽新聞」(田中健翔=大田市立第二中1年)▽「大田の味新聞」(黒田菜南子=同)


<審査委員長総評>

有馬毅一郎 島根県NIE推進協議会会長

力作そろい見応え

 例年に比べて応募総数は減りましたが、初参加した学校が6校もあったり、小学3、4年生からたくさんの応募があるなど、新聞づくりの広がりが見られました。初々(ういうい)しい作品から高度に練り上げられた作品まで、今年も非常に見応えがありました。

 結果として選ばれた上位入賞作品は全て素晴らしい出来栄えで、甲乙は付けがたく、審査員をうならせました。

 身近な「わがまち」に関心を持ち、魅力を発見して、テーマを定めて取材を重ねる。その結果を一つの紙面にまとめ、表現していく。よい作品には必ず、調べたい、知りたい意欲があふれ、伝えたい、読んでほしいという情報発信の工夫・願いが強く感じ取れます。

 新聞づくりには、多くの時間と大変な労力を必要としますが、そこから得られる教育的価値は大きなものが認められます。少しでも多くの子どもに体験させたいものと思います。

 今年は、高校生からの出品は新聞部作成の1点のみでした。高校こそ、新聞づくりの可能性が多面的にあると言えるでしょう。小・中学校と同じように、学校のさまざまな教科や分野でも挑戦してほしいと思います。

 学校教育で新聞づくりが有効に生かされ、楽しまれるようになることを願っています。

2012年10月31日 無断転載禁止

こども新聞