女子ログ 島根が誇る伝統野菜

 今年の夏、大阪にて島根の郷土料理教室の講師を務めさせていただくチャンスがあり、そのおかげで、島根の「食」についてあらためて調べることができました。伝統野菜に注目したところ、「黒田セリ」「津田カブ」「出西生姜(しょうが)」がありました。あら、案外少ないな。大阪なにわの伝統野菜は17品目もあるそうです。

 島根では、県内生まれの「あすっこ」や、ハマダイコン(野生種)を品種改良して作られた「出雲オロチ大根」が近年登場しました。私の実家で職場でもある雲南市では、スパイスの産地化を図り、実山椒(さんしょう)、唐辛子「オロチの爪」の栽培に力を入れています。

 山椒は島根県ではほとんど栽培されていませんでしたが、出雲国風土記には古くからこの地にあったと記されています。伝統野菜の仲間入りか!と期待が膨らみます。出西生姜のように400年もの間受け継がれた”種”などはありませんが、これから何十年、何百年もの間受け継がれ、新しく登場した農産物が島根の伝統野菜になればうれしいです。

 気候の変化や品種改良の技術進歩など、時代は流れていきますが、その時代に合った形で、島根が誇れる農産物を後世に残せるよう、みんなが知り、興味を持ち、伝えてほしいものです。

 (出雲市・金のねずみ)

2012年11月2日 無断転載禁止