レッツ連歌スペシャル(村瀬森露)・11月29日付

(挿絵・カールおじさん)
いつも座れるバスが満員

神話博今日で終わりと誘い合い (飯南)塩田美代子

学祭にAKBがやって来る   (松江)森広 典子

紅葉のいや増している山の谷  (松江)花井 寛子

学校の近くに熊が現れて    (松江)高木 酔子

腰曲げて息たえだえに前に立ち (松江)福田 町子

行くたびに薬が増える医者通い (松江)杉本 末吉

鬼太郎に石見銀山神話博    (出雲)遠藤  伸

突然に冷たい雨の紅葉狩り   (出雲)真幸 信子

はじめてのお使いの子とスタッフと
               (益田)竹内 良子

八百万神が出雲に大集合    (松江)多胡 誠夫

イケメンが運転するとつゆ知らず 
               (雲南)安部 小春

すっぴんで来たのに化粧どうしよう
               (雲南)渡部 静子

断ればよかった両手のこの大根 (松江)松田とらを

明日からは廃止路線となる定め (出雲)原  陽子

若そうな人の前まで無理に寄り (益田)石田 三章

美少女の転校生がいるらしい  (美郷)芦矢 敦子

三校が統合をした新学期    (大田)掛戸 松美

にぎやかに課外授業の小学生  (美郷)源  瞳子

幻の銘酒蔵出し今日正午    (松江)木村 更生

冬タイヤ交換前の雪の朝    (益田)可部 章二

湯気立てて芋が煮えてる河川敷 (松江)岩田 正之

豊作に幟はためく秋祭り    (浜田)勝田  艶

付き添いは園長さん以下計五人 (松江)木村 敏子



 私たちは、いつも起こっていることを基準としているので、たまにそうではないことがあると、その原因を考えてしまいます。

 よく行くスーパーにいつもより人が多いと、なぜだろうと思いますが、毎週ある特売日を忘れていただけだと気付いて、なあんだと思うことがあります。電車通勤をしていると、同じ車両の同じような位置に乗ってしまうので、どこの誰かは知らない人と顔なじみのようになり、たまにその人が乗っていないと、どうしてだろうと気になります。

 さて、満員のバスの原因はというと、いろいろあるものですね。学校の近くに熊が出たら困ります。急に雪が降っても困ります。AKB48は見に行きたいし、幻の銘酒もぜひ味わいたい。こうしていつも通りでないことが起こるのですね。

 いつも通りでない時に、いつも通りにしていて困ることもあります。両手いっぱいのいただきものは、いつもならありがたいのですが、座れないと困ります。座れるかどうかよりも、すっぴんを気にするのも面白いですね。突然の来客を待たせて、部屋のあちこちに置かれたままの日用品を覆う布を探し回るようなことかと、自分に当てはめて考えました。

 そういえば、今は神在月でした。いつもと違うかもしれないこの時期を、いつものように愉快に過ごしたいものです。

2012年11月29日 無断転載禁止

こども新聞