レッツ連歌(下房桃菴)・1月24日付

(挿絵・FUMI)
 占い好きな気象予報士

信じるかどうかはあなた次第です(松江)植田 延裕

ケイタイもパソコンもない独り部屋

               (松江)多胡 誠夫

テレビとは違う結果のアルバイト(出雲)飯塚美以子

当たる日も当たらない日もある仕事

               (松江)持田 高行

当たっても当たらなくてもかわいい娘

               (松江)余村  正

ずぶ濡れになって父さん帰って来(松江)福田 町子

B型の人には虹も見えるでしょう(松江)高木 酔子

降る晴れる降る晴れる降る降るでしょう

               (雲南)佐藤 風子

衛星の画像見ながら瞑想し   (浜田)宇田山 博

新宿の母より当たる恋模様   (松江)川津  蛙

休日は銀座の母の鞄持ち    (浜田)勝田  艶

科学では解き明かせないこともある

               (飯南)塩田美代子

これがまた不思議なくらいよく当たる

               (江津)花田 美昭

職場では内緒にしてる夜の顔  (美郷)源  瞳子

日が悪くテレビ出演キャンセルし(大田)掛戸 松美

人生は所詮晴れたり曇ったり  (松江)木村 敏子

テレビ局やっぱり金がないらしい(松江)山﨑まるむ

かみさんのご機嫌だけは分からない

               (出雲)真幸 信子

勢力が衰えてきた頭脳線    (松江)安東 和実

軒先に吊るして拝む宝くじ   (江津)江藤  清

台風の渦に何度も手をかざし  (江津)岡本美津子

指し棒が微妙に揺れるおもしろさ(益田)吉川 洋子

辰年の去年竜巻多発して    (松江)渡部 靖子


           ◇

 前句の「占い」や「気象予報」から離れるのに、皆さん、苦労されたことと思います。

 その中で風子さんは、実に上手におまとめになりました。ナンセンスな句であるのに、その情景が目に見るように浮かんできます。

 「軒先に吊るす」というと、てるてる坊主だと思うのですが、「宝くじ」―。気象予報と占いと、どういう関係があるのか。清さんの句は、そのよく分からないところが気に入りました。こういう句作りもあるのです。

           ◇

 さてこの後は、今年も連句形式で続けていきます。

 まずは、今日の入選句のうちからどれか一つを選んで、それを前句にして、次の句を付けてください。ただし、今度の前句は五七五ですから、付句は七七になります。

 それと、もうひとつ大事なこと―。

 内容が、打越(うちこし)の句(前句の前句、つまり「占い好きな気象予報士」)に戻らないように気をつけてください。

 連想ゲームをしていて、

  太陽―月―星―…

などと続くよりも

  太陽―月―ウサギ―…

とでも転じたほうが楽しいのと同じ理屈です。

 それでは、どの句を前句に選ぶべきかといえば、もちろんどの句でもよいのです。よいのですが、例えば先ほど触れた「降る晴れる…」を前句にすると、次の句がまた、占いや天気予報の話題になりかねない。

 一方、「…吊るして拝む宝くじ」なんかを前句にすると、一等が当たったとか、当たったくじをなくしたとか、いかようにも話題を転じることができそうです。こう申したからといって、ただ付けやすい前句をお勧めしているわけでは、決してありません。あえて付けにくい句に挑戦するもよし、その両方を試みるという選択肢だって、もちろんあります。

 とにかく、皆さんの楽しい作品をできるだけたくさんお寄せいただきたいと思っております。

 (島根大名誉教授)

2013年1月24日 無断転載禁止

こども新聞