まちづくりへの思い・誇り本に、大田のNPO

完成した「銀のまちをつくった人たちの話」を手にする編集主任の本宮一慶さん
 大田市のNPO法人・緑と水の連絡会議が、同市にある世界遺産・石見銀山遺跡や地元・大森町の文化財的な価値や魅力を訴え、地域づくりに取り組んだ関係者らから聞き取った内容を「銀のまちをつくった人たちの話」として一冊の本にまとめ、出版した。メンバーは「本を通じて、遺跡がある大森町の雰囲気などが伝われば」と話している。

 同連絡会議は、同遺跡や大森町の文化財保全、地域づくりに取り組んだ関係者や地元の高齢者らの体験を後世に伝えることを目的に、県教委との協働事業で昨年春に冊子を完成。

 しかし、冊子に収録できなかった内容も多く、配布先も県内の図書館など公共施設のみだったことから、世界遺産登録5周年に合わせて、より幅広い人に知ってもらおうと出版を決定。昨年5、6月に追加取材を行った。

 このほど完成した本では、冊子版に掲載した大森町文化財保存会などの関係者7人に加え、国指定重要文化財・熊谷家住宅の指定管理者である市民団体「家の女たち」の関係者1人の話を追加収録。本の紙には同遺跡で伐採したモウソウ竹を原料にした竹100%パルプを使用した。

 編集主任を務めた連絡会議メンバーの本宮一慶さん(29)=同市仁摩町=は「大森の人たちの豊かな思いや誇り、古里への愛情が伝わればうれしい」と話した。

 本はA5判、239ページで1500円(税抜き)。市内の書店か県内の主要書店で取り扱っている。問い合わせは同NPO、電話0854(82)2727。

2013年1月29日 無断転載禁止