紙上講演 ジャーナリスト 川村晃司氏 

ジャーナリスト 川村晃司氏
安倍政権の政策と参院選の展望

竹島式典主催 来年、難しい

 山陰中央新報社の島根政経懇話会、米子境港政経クラブの定例会が21、22の両日、松江、米子市内でそれぞれ開かれた。政治記者として1989年の天安門事件や91年の湾岸戦争など、歴史的事件を取材したジャーナリストの川村晃司氏(62)が「安倍政権の政策と参院選の展望」と題して講演し、自公政権の今後を占った。要旨は次の通り。

 安倍政権は世論を味方に付けることと、失言をしないことを中心に考え、出演するテレビ番組やインタビューを受ける新聞を選ぶなどメディアと緻密(ちみつ)に向き合っている。長期政権を目指したカレンダーができており、実態としては「第2次小泉政権」とも評することができよう。

 安倍首相は経済政策を優先し、憲法改正などに向けた意思表明などは参院選後に先送りした。景気への国民の期待感は、参院選までの3~4カ月は持つだろう。安倍首相が参院選後の来年1月1日にどういう「座右の銘」を示すかによって長期政権になるかどうか分かるだろう。

 外交面でも日中、日韓関係では理念的発言をするよりも、衝突をしないようにして参院選を戦う。来年も公約とした政府主催の「竹島の日」式典は行わないだろう。

 やるとすれば、島根県が「竹島の日」を制定して10年となる2015年に行い、そこで韓国とあつれきを生むかもしれないが、それをバネに16年に衆参同日選を行う。それが安倍政権が描く行程表とみている。

2013年3月25日 無断転載禁止