(36)大岬灯台(大田)

日本海の安全航行を支えている大岬灯台
海の安全航行支え60年

 日本海の安全航行を支えている大田市五十猛町の大岬灯台。風雪に耐え、漁業者や航海に携わる人の道しるべとなり、今年、完成から60周年の節目を迎えた。

 同灯台は高さ14メートルで、白色塔形コンクリート造り。1953年に建てられた。

 高台に位置し、灯台前には広場があり、日本海の雄大な眺めを楽しむことができる。地元住民らが集う憩いの場になっているほか、近くの五十猛小学校の児童が灯台の歴史を学ぶために訪れるなど、地域学習の場にもなっている。

 2012年には、灯台の完成60周年を迎えるのを記念し、「大岬灯台竣工(しゅんこう)の唄」のCD制作が実現した。60年前に灯台の完成を祝って作られた曲で、うろ覚えだった歌詞を地元住民有志が実際に歌って3番まで復元。編曲も行い、児童の歌声を収録し、CDを完成させた。

 「日本海の荒波に 行き来の 船を導くは この灯台の 使命にて 務めはおもし大岬 その名もゆかし大岬」―。歌詞からは制作当時の、灯台への地域の思いが伝わってくる。5月には灯台前広場であった完成60周年記念式典も実施。100人を超える市民らが参加し、懐かしい曲を一緒に歌い上げて、節目を祝った。

 「この歌が後世に伝わってほしい」とは、大岬灯台竣工60周年記念式典実行委員会の清水卓三会長(65)。長年にわたり地域の道しるべの役割も担ってきた大岬灯台、そして古里への愛着を思い起こすきっかけになることを願って。

2013年7月4日 無断転載禁止