(37)蟠竜湖(益田)

家族連れらでにぎわう蟠竜湖
市民の癒やしスポット

 益田市街地の西郊に広がる標高50~60メートルの丘陵地。この丘陵地を削り込んだ谷を埋めるように、豊かな水をたたえる淡水湖の蟠竜湖(ばんりゅうこ)(益田市高津町)がある。

 日本海沿いを走る国道191号の萩・石見空港入り口交差点から、県道蟠竜湖線を南に約500メートル入ると、湖の北岸に着く。湖の周囲は約4キロ、面積13ヘクタール、最大水深10メートル。湖は二つに分かれ、湖岸線が複雑に入り組み、竜がとぐろを巻いたような形をしていることから、蟠竜湖の名前が付いたと言われている。

 市民の癒やしスポットとなっており、湖畔の散策ができるボートや1日300円でブラックバス釣りも楽しめる。コイに餌を与えることもでき、夏場は涼を求めて家族連れやカップルが多く訪れる。無料駐車場も完備されている。

 天災で蟠竜湖になったとされる「蟠竜湖伝説」など湖に関わる民話、伝承も多いが、実は海岸からの飛砂によって、谷がせき止められてできた堰止(せきとめ)湖。自然史を語る上でも重要な文化遺産で、湖の周囲にはクロマツ林が見られ、蟠竜湖を中心に周囲が県立自然公園になっている。

 公園区域の東側には万葉の歌人・柿本人麻呂ゆかりの柿本神社や県立都市公園の万葉公園があって多くの人に親しまれている。

 湖畔でボートの貸し出し、釣り許可証、飲み物などを提供する2軒のうちの一つ、眺湖園の店主、釜屋千加子さん(57)は「昔に比べたらお客さんは減ったが、休日は結構きんさるよ。子どもがはしゃぐ変わらない風景が楽しみ」と話す。

2013年7月18日 無断転載禁止