紙上講演 作家・「日本に健全な森をつくり直す委員会」事務局長 天野礼子氏

作家・「日本に健全な森をつくり直す委員会」事務局長 天野礼子氏
本当に“清流日本一”の高津川に

流域住民の誇りPRを

 山陰中央新報社の石西政経懇話会の定例会が9日、益田市幸町の三好家であり、作家で「日本に健全な森をつくり直す委員会」事務局長の天野礼子氏(59)=大阪府淀川市=が「本当に“清流日本一”の高津川に」と題して講演、高津川の素晴らしさに流域住民が誇りを持つべきだと訴えた。要旨は次の通り。

 2003年に「日本の名河川を歩く」(講談社)を出版したのが高津川と出会い。天然アユが遡上(そじょう)する全国の河川のうちから、「川魚を食べさせる文化が残る」など10項目を基準とし、1位に選んだのが高津川だった。

 日本一に選んだ責任上、「もっと美しい川にしなければ」との思いから何度も通い、さまざまな取り組みをしてきた。

 夏場に気になった異臭は、水力発電施設によって本来の水量が奪われているためだった。対策として「EMダンゴ(有用微生物)」を投入したほか、水量確保のため流域の森の間伐を提唱した。健全な森づくりが川、海の輝きを取り戻す「森里海連環学」を実践している。

 流域の人たちは身近にあることで、国土交通省の水質ランキングで5度も日本一になった素晴らしさに気付いていない。なくなってからでは取り戻せない。皆さんが高津川の素晴らしさを誇りに思い、進んでPRすることが大切だ。

2013年8月10日 無断転載禁止