(39)橋本明治画伯銅像(浜田)

田町公園(浜田市田町)に移設された橋本明治画伯の銅像と碑文
芸術分野 市のシンボル

 浜田市出身で日本画壇の巨匠・故橋本明治氏(1904~91年)の功績をたたえて建立された銅像がこのほど、画伯が生まれ育った浜田市田町の田町公園に移設された。

 銅像は橋本氏が死去した翌年の1992年5月に市民有志が、次代を担う青少年の模範、文化振興の象徴とするために設置を計画し、93年7月に「橋本明治画伯顕彰会」(会長・大谷久満元浜田市長)が発足し、募金活動などを展開。96年10月、市が同時期に整備した市世界こども美術館(同市野原町)の芝生広場に、総事業費約1300万円をかけて建てられた。

 スーツ姿で足を組んで座る橋本氏の像は高さ1・9メートル(台座含む)。制作に当たった彫刻家の谷口淳一・京都教育大教授は「おしゃれな雰囲気と優しさを表現できればと思って作った」と振り返る。

 従来の野原町の設置場所は「海のみえる文化ゾーン」として背景などにも考慮して建てられたが、人目に触れにくく、立ち止まる人も少なかったという。また、生誕地への設置を求める市民からの要望もあり、今回の移設につながった。

 銅像の横には経歴や業績が記された高さ0・9メートル、幅1・2メートルの碑文があり、東京美術学校日本画科に入学し、首席で卒業したことや74年に文化勲章を受章したことなどを伝えている。浜田市教育委員会の石本一夫教育部長は「像は橋本先生の功績を後世に伝えるのと併せて市の芸術や美術のシンボル。地元の子どもたちをはじめ、橋本先生のことを広く知ってもらうきっかけにしたい」と話す。

2013年8月22日 無断転載禁止