紙上講演 政治ジャーナリスト 末延吉正氏

政治ジャーナリスト 末延吉正氏
安倍政権でニッポン復活はなるか!?~アベノミクスを徹底分析!

政治主導を市場が評価

 山陰中央新報社の島根政経懇話会、米子境港政経クラブの定例会が2、3の両日、松江、米子市内でそれぞれ開かれた。テレビ朝日で経済部長や政治部長を務めた政治ジャーナリストの末延吉正氏(58)が「安倍政権でニッポン復活はなるか!?~アベノミクスを徹底分析!」と題して講演した。要旨は次の通り。

 第1次安倍政権が倒れた後、菅(義偉官房長官)氏、元官僚の古賀(茂明)氏ら改革派と勉強会を重ねた。そこで整理されたのがアベノミクス。「政治主導の政策」と市場が評価しているからこそ、増税を発表した際、円や株価は上がった。

 金融、財政、成長戦略というアベノミクスの「3本の矢」のうち、二つ目まではうまくいっている。問題は成長戦略。そのど真ん中が農協改革。民間企業が農業に参入し、雇用が生まれれば若者が戻る。医療や保険にも切り込めれば、株価はさらに上がるはずだ。

 アベノミクスが目指すデフレ脱却の先には、日本経済を復活させて日米同盟を強化し、中国と対峙(たいじ)する狙いがある。それには規制を緩和して新しい産業を生み出し、経済を成長させないといけない。これがアベノミクスの神髄だ。

 デフレ脱却を果たせるかは早ければ2年、遅くとも3年後には結果が出る。この間、間違ってはいけないのが来秋に迫られる消費税10%の判断。経済成長と財政再建をうまくハンドリングできれば、2016年の衆参ダブル選で間違いなく勝利するだろう。

2013年10月4日 無断転載禁止