島根・米子境港 「競争社会から共生社会へ~日本人の人生哲学」

     今こそ変わらなければ


  競争社会から共生社会へ

           日本人の生き方を問う



   講 師  古屋 和雄氏(文化学園大学教授・元NHKアナウンサー)

   演 題  「競争社会から共生社会へ~日本人の人生哲学」



 山陰中央新報社の「島根政経懇話会」「米子境港政経クラブ」は平成25年11月21日(木)・22日(金)に定例会を開催します。今回は、文化学園大学教授・元NHKアナウンサーの古屋和雄(ふるや・かずお)氏を講師に迎え、「競争社会から共生社会へ~日本人の人生哲学」と題して講演していただきます。


 古屋和雄アナウンサーの忘れられない場面がある。いずれも"号泣"シーンだ。一つは1986(昭和61)年に閉山となった、長崎県・高島炭坑について語る映像。そしてもう一つは、1995(平成7)年1月に発生した阪神淡路大震災での、人情味あふれる被災者インタビューだ。絶句しながら涙をこらえきれない姿に対して、「アナウンサーは感情の起伏を乗り越えてこそ"一人前"だ」という指摘がある一方で、全国の視聴者からは古屋アナの人間味あふれる姿を賞賛する声が数多く寄せられたという。

 古屋和雄氏のこうした姿は、氏の著書にもあふれている。「現代しあわせ探し」(リブリオ出版)で取り上げたのは、豊田商事事件で被害に遭ったお年寄りたち。独居、同居を問わず被害者に共通するのは皆、孤独な方々だったということ。少しでも「絆(きずな)」が残っていたなら、事件の2~3割は防げたと悔やむ。お年寄りに限らず、塾通いの子供たちの孤独さとも重なりあう。そして「日本(人)にとって、経済成長の時期は必要だった。でも豊かさのベースができたんだから、これからは一人ひとりがしあわせのシナリオを書くべきだ」と説く。

 「おくればせながら男の出番です」(労働旬報社)では、障がい者やお年寄りが共に暮らすことができ、子供たちが伸び伸びと野原で遊べる環境づくりの必要性を訴えている。そのためには、「夫と妻、男と女の関係が基本的に変わることがポイントで、それはつまるところ、男たち自身が本当に豊かなものをつかもうとする姿」にほかならず、仕事一途の生活から、家事・介護・教育分野へ参加するという決断が求められようとしている、と言う。

 ところで、これらの著書はいずれも10年以上も前に出版されたものだが、その内容は現在でも全く色あせていない。そして、著書の背景には「おはようジャーナル」はじめ、古屋さんがこれまで担当してきた番組を通して築き上げた、全国各地での様々な出会いやふれあいがある。そこには必ず"人間・古屋和雄"がいた。

 日本人は、日本社会はこれからどう変わってゆくべきか、自身の人生哲学も交えながら、古屋さんに語っていただきます。ご期待下さい。  (事務局長 友定雅紀)


 <古屋 和雄氏のプロフィール>

 1972(昭和47)年、早稲田大第一政経学部卒、NHK入局。東京・福井・釧路・大阪の各局勤務を経て、「きょうの料理」(79~80)「ひるのプレゼント」(80~84)「おはようジャーナル」(84~90)「日曜インタビュー」「特報首都圏」「街道を行く」などを担当。2013年退局と同時に文化学園大学教授に就任。主な著書に「わたしの新幸福論~ラジオ深夜便より~」「おくればせながら男の出番です」「優しく『老い』を見つめたい」「余った人生なんてない~高齢社会と医・職・住~」など多数。山梨県出身、64歳。

 (本会は会員制です)



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2013年11月7日 無断転載禁止