出雲商業高校 未来の出雲の担い手に

 出雲商業高校では、創造的な能力と実践的な態度を育てることを目標としています。実際のビジネスに即し、地域に密着した体験的な学習活動を充実させるとともに、日ごろから学校の教育活動全体を通して、経済社会の発展に貢献する意欲を高める取り組みを進めています。生徒一人一人が故郷に誇りをもち、豊かな人間性を育みながら、主体的に学んでいます。「出雲の未来」を創る出商生の本年度の活動をいくつか紹介します。


小学生のアイデアについてアドバイスをする「ベンチャーキッズ」担当の出雲商高生徒たち
2013ベンチャーキッズスクールin出雲 小学生のアシスト役

 11月10日(日)、出雲市内小学校の5、6年生を対象にした商売の模擬体験スクールである「2013ベンチャーキッズスクールin出雲」(出雲商工会議所青年部主催)2回目が出雲商業高校で行われました。

 この企画は、会社の設立から資金調達、製造、宣伝、販売、決算まで経営の一連の流れを学び、商売の仕組みを理解し、物を作り、販売する楽しさを知ることが目的で、起業への関心を高め、将来の若き経営者や技術者の育成も目指します。

 その活動に私たち高校生がアシスト役を務めます。小学生と一緒にアイデアを出し合ったり、販売したりしますが、逆に小学生たちから学ぶことも多くあります。

 この日は会社名や商品の値段を決めたり、具体的な内容を話し合ったりしました。次回は商品を作って本番の12月1日の出商デパートでの販売に向けて準備をしていきます。

 出雲商工会議所の担当の佐藤大樹さんは「高校生がうまくリードして、若い感覚を生かし、ビジネスの楽しさを知ってほしい」と話されました。大津小学校6年の三成陽奈さんは「みんなで商品のアイデアを出し合ったりして楽しく学んでいます」と話してくれました。

 出商デパート2日目、ベンチャーキッズのお店は出雲の未来を担う小学生とのコラボレーションです。かわいいお店にぜひ足を運んでみてください。      (森亜弓)


パソコン教室で地元企業の方からアドバイスを受ける生徒たち
Rubyで夢広がる 将来は地元企業の力に

 本年度の課題研究「プログラミング」では、Rubyというプログラミング言語を学んでいます。実習を通じて簡単なプログラム(ゲーム)作りに挑戦しています。

 初めての言語で、ゲームのプログラムも作ったことがなかったので、最初のころは戸惑いも多くありました。しかし、今ではみんな簡単なアレンジもできるようになり、自分なりの工夫を加えたプログラムを作ることができるようになりました。

 また、地元の企業(島根情報処理センター)の方から「プログラミングを楽しくて身近なものに感じてもらえるように授業をサポートしていきたい」とのお話をいただき、連携・協力して授業を進めているのも本年度の特徴です。生徒も最初は緊張していましたが、今では気軽に質問して解決できるようになりました。

 さらに、将来は、授業で習ったRubyや、その他のプログラミング言語も使えるようになって、地元の企業で働けるように頑張ってほしいものです。

 Rubyは島根(松江)が発祥のプログラミング言語です。そのプログラミング言語を通じて、地元の企業が高校生を育てて、その高校生が地元の企業で力を発揮できるようになるとうれしいです。

 プログラミングの授業は、検定や国家試験に向けて机に向かって勉強することも大切ですが、実際にプログラムを打ってコンピューターを動かすことが、プログラミングの授業の面白さだと思います。そういう思いが生徒の皆さんに伝わるようにと、授業を進めています。(大田和志、神田卓宏)


学校の敷地を開墾した綿畑で、11月には6キロ以上の綿を収穫した
出雲の産業、自然再発見 木綿収穫糸つむぎも

 課題研究「商業美術」では、出雲の自然や産業から素材を探し、感性を働かせ、デザイン力を駆使してものづくりに挑戦しています。

 今年のキーワードは「木綿」。江戸時代盛んだった木綿産業に目を付け、木綿街道リサーチをし、新たな発見をしました。5月から校内の敷地で綿栽培を始め、真っ白で美しい綿がたくさん収穫できました。糸つむぎや藍染めも経験し、手作りの良さや伝統の奥深さを実感しました。

 また、環境・生物多様性等を学び、サステナブル(持続可能な)デザインの必要性を感じ、「木育」にも積極的に取り組んでいます。

 出雲の豊かさが私たちのアイデアで形になりつつあります。手つむぎ糸でつくったランプシェード、木育おもちゃ、ひまわりオイルを使ったリップクリームなどを考案し、実際に作り始めています。今後幻の技法・出雲の板締め藍染めの復刻にも挑戦する予定です。

 このように出雲の豊かさをデザインし、商品化などによりPRしたいと思っています。

 出商デパートでは専門高校開発商品のブースで展示、一部販売もする予定です。本格的な商品化までにはまだまだ努力が必要ですが、出雲のブランド化に向けて高校生らしい取り組みを続けていきます。

    (岩谷直登)


手触りすべすべ、ヒノキのいい香り、赤ちゃんが遊ぶとかわいい音がします。カードスタンドにもなるよ。お誕生のプレゼントに最適!
木育おもちゃ「もりっころ」 地元産ヒノキを活用

 赤ちゃんの時からぬくもりのある木に触れてもらいたい、地元産ヒノキなどを使って環境にいいことも知ってもらいたいと考えたおもちゃです。デパートのちびっこひろばではたくさんの木のおもちゃを用意し、プレゼント企画もあります。ぜひ遊びに来てください。(田中麻耶)


新聞の1面を比較してみよう-図書館で新聞を活用したNIE授業風景
図書館活用しNIE実践 新聞読み意見を書く

 出雲商業高校はNIE実践校になって今年で5年目です。私たち図書委員が8紙の新聞を教室棟のコーナーや談話室、職員室に毎朝配置し、多くの人に読んでもらうように工夫しています。

 また、各学年ごとにさまざまな教科で新聞を活用した授業が行われていますが、放課後も新聞記事をスクラップしたり、新聞記事を使って小論文対策に取り組む生徒などで図書館はにぎわっています。

 2020年東京オリンピック招致が決定した後、国語の授業で各紙の1面を比較しました。そのあと、2紙に絞って社説等を比べ読みし、要約の学習をしました。その日のオリンピック招致に関する川柳なども鑑賞したりしながら、最終的に自分の意見を書くのが目標でした。

 私は「課題山積で心から喜べない」という気持ちを文章で表しました。本紙の『ヤングこだま』欄に投稿し、11月17日付で掲載していただきました。身近な問題について自分で考え、きちんと意見を持つことの大切さを学びました。

 これからも新聞を通じて多くのことを学んでいきたいと思います。   (岩田知夏)


学校紹介 地域を愛し地域に貢献

 島根県立出雲商業高校(校長・景山郁夫)は出雲市大津町、出雲弥生の森博物館に隣接し、出雲市が一望できる丘の上にある。全校生徒457人のほとんどが部活動に励み、運動部も文化部も明るく活気に満ちあふれている。

 伝統ある陸上、ソフトボール部をはじめ、バドミントン、剣道部などが上位の成績を残し、ソフトテニス、バレーボール、卓球、バスケットボール、野球、サッカー、弓道部など、どの部も元気がいい。

 課題研究などの授業でも積極的に地域に出掛け、自主的に学ぶ力を身に付けていくためにユニークな教育を展開している。社会と向き合い、課題を解決していくために必要な能力や、社会の変化に対応でき、地域社会において主体的に行動できる人材育成を目指している。

 毎週月曜日のビジネスマナー実践は、地域の仕事人の講話も取り入れ、キャリア教育の原点として注目を浴びている。

 生徒・教職員が一つになり、多角的にアクティブに進化する「チーム出商」は地域の皆さまに愛され、ともに学べる学校を目指している。(飯塚ももか)



全校生徒が激励した、全日本マーチングコンテストに出場する吹奏楽部壮行式
部活動紹介 吹奏楽部 マーチングが熱い 2年目で全国切符

 こんにちは、吹奏楽部です。私たちは11月に開催される「全日本マーチングコンテスト」に出場することになりました。

 出雲商業高校はマーチングを始めて2年目ということもあり、私たち出商のマーチングスタイルを確立できるように、日々基礎を大切にしながら練習しています。

 夜間練習もあり、とても厳しいですが、頻繁に声掛けなどを行い、気持ちの面で負けないように笑顔で取り組んでいます。

 初の全国の舞台では緊張やプレッシャーを力にし、元気で明るい演奏を目指します。そして、全国の皆さんに感動していただけるような演技・演奏をし、とびきりの出商スマイルを届けられるように精いっぱい頑張ってきます。応援よろしくお願いします!

  (部長・祝部桐子)


「出商デパート」準備着々 514人がおもてなし

 「出商デパート」まであとわずかになりました。今年のテーマ「514人でおもてなし ~Happy for you~」のもと、少しでもお客さまに満足していただけるデパートにしたいと今、各店舗張り切って準備をしています。

 今年もやります!マグロ解体ショー、ちびっこに大人気のダイトレンジャーショーなど、他にもたくさんのイベントを企画していますが、何より私たちの笑顔と元気が自慢です。

 「チーム出商」として、お客さまへの感謝の気持ちを忘れず、全校生徒・教職員、総勢514人で、お客さまに満足していただき、「また来たい」と思っていただけるような、最高の出商デパートにしたいと思います。

 皆さまのご来場を心よりお待ちしております!

 (社長・三澤瑞希▽副社長・錦織美嘉、増原奈美)


編集後記

 NIE活動の成果の一つ『青春はつらつ新聞』制作は、今年で4回目です。私たちは図書部として校内新聞『出商NOW』を定期的に発行していますが、山陰全域に見ていただくような規模の大きい新聞を発行するのは初めてで、プレッシャーや緊張感の中、やっと書き上げることができました。

 自分たちの思いや活動を言葉でまとめるのはとても難しかったのですが、地域とともに学び進化し続ける出雲商業高校のことを知っていただけたのなら幸いです。

 最後に、今回の紙面作りをはじめ、出雲商業高校を応援してくださっている全ての方々に心から感謝申し上げます。(文責=飯塚ももか、後藤健、坂本江里香、大塚明華)


2013年11月25日 無断転載禁止

こども新聞