レッツ連歌(下房桃菴)・1月23日付

 新春特集のクイズ、お楽しみいただけましたでしょうか。「正解」は次のとおりです。

(1) 手品   (2) 五十円  (3) 歯間ブラシ

(4) 妻    (5) バイパス (6) 医者 看護婦

(7) コンタン (8) 足    (9) メール

(10) 奥様   (11) 花    (12) 性器

(13) 靴下   (14) 本    (15) 外

(16) 旦那   (17) ちりとてちん

(18) いいな  (19) 一方通行 (20) 喪服



 ちょっとむずかしかったかもしれません。でも実は、答えは間違っているほうがよかったのです。それも、「正解」からかけ離れているほどよい。そのほうが、それぞれの句のすばらしさが、いっそう際だって見えてくることでしょう。今日もう一日、今度はこの快感をお楽しみください。

(挿絵・FUMI)
           ◇

 ただやかましいだけの漫才

子どもらに付き合わされる三が日(松江)渡部 靖子

どこでどう笑えばいいのか分からない

               (松江)庄司  豊

笑う場所客に教えて笑わせる  (松江)永瀬 秋風

今でしょと倍返ししか出てこない(松江)山﨑まるむ

居ると見せ家族揃って旅行中 (津和野)岡田 忠良

チャンネルを次々変える寝正月 (松江)持田 高行

得意げに歌う社長といい勝負  (雲南)難波紀久子

白熱の党首討論かみ合わず   (松江)森  笑子

正月は箱根の山を見て過ごし  (松江)森広 典子

三歳で村一番の人気者     (松江)植田 延裕

身内だと言わずにおこう売れるまで

(大田)掛戸 松美

悪口も書き込まれてる掲示板  (益田)黒田ひかり

新作はパントマイムでどうかしら(松江)金津  功

笑わせるのは泣かすよりむずかしい

               (松江)福田 町子

一日中テレビつけてる独り者  (出雲)黒田千華子

一発で消えてく芸の多いこと  (出雲)放ヒサユキ

爺ちゃんは変なところで大笑い (松江)余村  正

無理しても大笑いする健康法  (雲南)横山 一稔

新婚はボリューム上げていいムード

               (浜田)勝田  艶

妻去りて一人寂しく見るテレビ (出雲)矢田カズエ

メチャクチャでごじゃりまするがなサイナもう

               (美郷)源  瞳子

香奈さんの棋譜味わって夜を更かし

               (松江)岩田 正之

年寄は数に入れない視聴率   (益田)石田 三章

父さんがついていけないだけじゃない

               (松江)田中 堂太

孫たちのケンカのほうがおもしろい

               (出雲)石飛 富夫

じいちゃんのボヤキのほうがおもしろい

               (大田)柴 わん子

イヤならば聞かなきゃよいし見なきゃよい

               (飯南)塩田美代子

珍しく母そげだがと父に言い  (益田)吉川 洋子

責任者出てこいという天の声  (松江)高木 酔子

入場料要らぬ画面に文句つけ  (松江)川津  蛙

女子高の学園祭じゃ大人気   (益田)竹内 良子

まんまるの石も初めはとがってた(益田)石川アキオ

大往生した病室の隣から    (出雲)津戸 弘光

テレビ消しひとり窓辺の雪見酒 (益田)可部 章二


           ◇

 花菱アチャコと人生幸朗という、懐かしい漫才師が登場しました。

 同じく上方の往年の名コンビ「ダイラケ」のラケットさんは、駆け出しのころは、兄のダイマルさんから、「素人声」だといって、よく叱られたのだそうです。多分そのころは、「ただやかましいだけの漫才」だったのでしょう。

 今の若い芸人さんも、「まんまるの石」になるまでがんばってほしいものです。

           ◇

 次は、今日の入選句のどれかを前句にして、それに七七の付句です。

 その際、「漫才」の話には戻らないこと、このことだけは十分ご注意ください。

              (島根大名誉教授)

2014年1月23日 無断転載禁止

こども新聞