アパート退去敷金どうなる 借り主の債務以外は返金

【相談】

 2年間住んだアパートを退去する予定だが、敷金は返ってくるだろうか。敷金は家賃3カ月分だった。


【アドバイス】

 敷金とは、借り主の賃料の滞納や、不注意により損傷・破損した賃貸借物の原状回復に要する費用など、賃貸借契約から生じる一切の債務を担保するためのものと考えられています。従って明け渡しの時に、借り主の債務を支払った残りは返金されると考えられます。

 原状回復についての考え方は、国土交通省から「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が公表されています。

 賃貸借住宅の原状回復に関する契約条件については現在、法的な規制はありません。しかし、トラブルが増加したことから国交省が、トラブル防止の観点から原状回復の費用負担のあり方について、一般的な基準を公表したのです。

 ガイドラインによると、原状回復を「借り主の故意や不注意、通常の使用を超えるような使用による損傷などを復旧する」と定義。自然劣化による壁紙の日焼けや畳の変色などは含まれていません。

 貸主から原状回復費用を求められた場合は、契約内容と請求内容を確認してみましょう。請求内容に納得できない場合はガイドラインを基に話し合ってみるとよいでしょう。

 これから進学や転勤により、新たな賃貸契約をする機会が増えると思われます。退去時のトラブルの未然防止のために、ガイドラインを一読されることをお勧めします。インターネットで確認することもできます。

 また、入居前には室内の汚れや損傷状況について、ガイドラインのチェックシートを利用したり、写真を撮ったりして、記録しておくとよいでしょう。


■島根県消費者センター 電話0852(32)5916 ■同石見地区相談室 電話0856(23)3657

2014年2月3日 無断転載禁止