三菱農機、北米への積み出し境港から

足立統一郎・環日本海経済活動促進協会長(右)と、境港を活用したトラクター輸出について話すマヒンドラUSAのマニー・イヤー社長(左)と三菱農機の島崎誠社長(同2人目)=境港市竹内団地、夢みなとタワー
 農機大手の三菱農機(島根県松江市東出雲町揖屋、島崎誠社長)が、北米向けトラクターの積み出し港を、神戸港から境港に切り替えた。年間6千~7千台を輸出する同社は境港にとって大口の荷主となり、コンテナ取扱量に大きく貢献することになる。

 島崎社長と、発注元企業のマヒンドラUSA(テキサス州)のマニー・イヤー社長が5日、鳥取県境港市などを訪ね報告した。

 三菱農機は2003年、マ社とOEM(相手先ブランドによる生産)契約を結び、半完成品の形で供給を開始。便数が多く、利便性の高い神戸港から韓国・釜山港を経由し、米国にコンテナ航路で輸送してきた。

 円安に伴い輸出は堅調な一方、燃料高などで物流コストは膨らんでおり、本社から近く陸送費が抑えられる境港に着目。昨年、試験輸送を実施するなど検証を重ね、積み出し港の変更に踏み切った。

 両社長は、境港市内で中村勝治市長や足立統一郎・環日本海経済活動促進協議会長、松江市内では松浦正敬市長を表敬。イヤー社長は、カンザス州に新たな組立工場を建設中であることを明かし、「重要なパートナーである三菱と連携し、販売を強化していく」と語り、松江の産業振興や境港の活性化に貢献する考えを示した。

 また、マ社の親会社はインドの財閥企業、マヒンドラ・アンド・マヒンドラで、イヤー社長もインド人。

 このため、松浦市長らは、中海圏の産学官を中心に組織した「山陰インド協会」を通じ、「いろいろな形でインドとのつながりを深めていく」と述べ、協力を求めた。

2014年2月7日 無断転載禁止