きらめく星たち(3) 双眼鏡で月を見よう

双眼鏡で見た月のイメージ。大きなクレーターがいくつも見える
 欠け際に大きなくぼみ

 家に双眼鏡(そうがんきょう)はありますか? 実はこれ、夜空の観察(かんさつ)にすごく役立つ道具なのです。天体望遠鏡(てんたいぼうえんきょう)ほど大きく見ることはできませんが、手に持って簡単(かんたん)に使えるのが特徴(とくちょう)です。

 どんな双眼鏡でも星は見られます。もし新たに手に入れるのなら、倍率(ばいりつ)は7~10倍、レンズの直径(ちょっけい)が30~40ミリ前後のものが見やすく軽(かる)いのでお薦(すす)め。もちろん、景色(けしき)や鳥を見るなど、夜以外でも使えるので持っていて損(そん)はありません。

 双眼鏡を使うときはあらかじめ、昼間のうちに練習をしてください。何キロも離れた山など、遠いものにピントを合わせておくと、夜空の天体を見るときもそのまま使えます。

 いよいよ夜、双眼鏡で見たいのは、今の時季に明るく見えているシリウス、それとも木星でしょうか。それらもよいのですが、初めて双眼鏡で星空を見る人であれば、まずは月を見てみましょう。月が出ている時なら、家の窓やベランダからでもすぐに探(さが)せるはず。月は地球に最も近い天体で、他の星よりも大きく見られるのがよいのです。

 月の欠(か)け際(ぎわ)を見ると、でこぼこしているのが分かるのではないでしょうか。月には何十億(おく)年も前に隕石(いんせき)がぶつかってできたクレーターというくぼみがあり、双眼鏡だと直径100キロほどの大きなクレーターが見られます。ほかにも月に模様(もよう)があることに気づくでしょう。

 今夜あたりは、日の入り後の南の空に写真のような月が見られます。クレーターは、こんな半月ぐらいの時こそ見やすいです。うまくいったら、満月や三日月の日にもぜひ見比べてください。きっと何か発見があるはずです。

 (島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

2014年2月8日 無断転載禁止

こども新聞