(51)三浦正昆虫館(浜田)

チョウなどの標本が数多く展示されている三浦正昆虫館
多数の標本整理し展示

 浜田市三隅町古市場の三隅中央会館の一室に、色鮮やかなチョウやタマムシをはじめ、小さな昆虫の標本が展示されている。同町井野出身で、害虫など天敵研究の第一人者とされる三浦正島根大名誉教授(86)が寄贈した標本や図鑑、研究書、専門書などが並んでおり、「三浦正昆虫館」と名付けられている。

 昆虫館は延べ床面積45平方メートルで、2007、08年の2カ年計画で行われた同会館の増改築工事に合わせて整備。三浦氏が1991年に同町の「ふる里創生塾」の塾長を務めたのがきっかけで標本などを寄贈してもらえることになり、開設した。

 館内にはハチやバッタ、カブトムシといったさまざな昆虫の標本のほか、三浦氏の生い立ちや、天敵、農林生態系についての研究を紹介したパネルを展示。現在の正式な標本数は把握できていないものの、2011年時点で4630点あり、09年から毎年夏に同町の大麻山で行っている昆虫採集に参加した子どもたちが作成したものも含まれている。

 三浦氏から譲り受けた標本は、1930~80年代にかけて県内を中心に採取されたもので1万点以上。県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)の協力も得て、その中から状態の良いものを精査し、標本箱に整理していったという。

 昆虫館の整備を担当し、展示パネルの作成や整理作業にあたった同市三隅支所の石田義生支所長は「図鑑は平面だが、標本だと立体で見られて分かりやすい」と解説。「子どもたちに昆虫に興味を持ってほしいし、三浦先生のことも知ってもらいたい」と願う。

 隣に収蔵庫もあり、未整理の標本も多く残る。大麻山での昆虫採集も続ける予定で、展示数はさらに増えそうだ。

2014年2月20日 無断転載禁止