きらめく星たち(4) 3月の星空

 分かりやすい北斗七星

 夜のはじめ、真上に見えるひときわ輝(かがや)く光は木星。そこから南西にかけては、たくさんの明るい星があってにぎやかです。今度は、振(ふ)り向(む)いて北東の空を見ましょう。それほど明るくはないですが、分かりやすい星の並(なら)びがあります。

 これは北斗七星(ほくとしちせい)。「斗」はひしゃくという意味で、字のとおり、北の方にあってひしゃく形に並んだ七つの星です。ひしゃくの柄(え)の端(はし)から2番目の星は、ミザールと呼ばれ、この星のすぐ脇(わき)に暗い星が見えれば目がよい証(しょう)拠(こ)。昔、アラビアでは視力検査(しりょくけんさ)に使ったそうです。

 次はひしゃくの水をくむ部分。柄から遠い側の二つの星を線で結び、そのまま5倍ほど延(の)ばしていくと、北極星(ほっきょくせい)が見つかります。この星はいつも北の空にあって動かないので、これで方位が正しく分かります。北極星探しは星座を見るときの基本です。ぜひマスターしてください。

 ところで、北斗七星は星座の名前ではありません。全部で88ある星座名でいうと、この辺りはおおぐま座。北斗七星はクマの背中からしっぽに当たります。ちなみに、北極星があるのはこぐま座。こちらも小さなひしゃくの形をしています。

 ギリシャ神話の物語では、おおぐま座とこぐま座は、神様の怒(いか)りに触(ふ)れてクマに変身させられた母親と、狩りの最中にクマとなった母親に出くわし、母親殺しを避(さ)けるため、神様にクマにされた息子の姿とされています。

 このように、星座にまつわる話は尽きません。調(しら)べてみるとおもしろいですよ。

 (島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

2014年2月22日 無断転載禁止

こども新聞