老人ホーム入居権名義貸しを懇願 「投資詐欺」きっぱり断る

【相談】

 老人ホームの入居権に関するダイレクトメールが自宅に届いた。ほっておいたところ、有名なA証券を名乗る男から電話がかかり、このダイレクトメールに関して「来年、お宅の近くに大手食品会社Xが老人ホームを建てることになりました。入居の権利が欲しい人が県外にたくさんいるのですが、県民しか買えないので、あなたの名前で買ってもらえないでしょうか。お金はこちらで支払います」と言われた。断ったが、毎日のように電話がかかり「あなたしか頼む人がいません」と懇願された。承諾してもいいだろうか。


【アドバイス】

 2月に入り、有名な証券会社や金融機関をかたって電話をかけ、実在の大手食品会社Xの名前を持ち出して信用させ、架空の老人ホームの入居権購入の名義貸しなどを依頼する電話が島根県内で相次いでいます。全国的にも同様の相談が増えています。

 大手食品会社Xはホームページで「個人向けに投資の勧誘をすることはありません」と注意喚起しています。詐欺が目的の勧誘と思われますので、絶対に乗ってはいけません。

 親切心から名前を貸すと、後で勧誘したA証券をかたる男から「入居権代金を振り込んだが、間違えてA名義で振り込んでしまった。違法なので、このままではあなたは逮捕されるかもしれない。示談金600万円が必要だ」などと脅されることがあります。全国には、怖くなって大金を振り込んだ人がたくさんいます。

 ダイレクトメールの送り手と、A証券をかたる男は同一人物だと考えられます。消費者の親切心に付け込んで名義を借り、消費者が油断したところで「逮捕されるかも」とか「裁判になる」などと言って高齢者をパニック状態に陥れ、混乱に乗じて賠償金の名目でお金をだまし取ろうとする手口です。知らない人から「名前を貸してほしい」と頼まれても、きっぱりと断りましょう。


■島根県消費者センター 電話0852(32)5916 ■同石見地区相談室 電話0856(23)3657

2014年3月3日 無断転載禁止