きらめく星たち(5) なぜ星が瞬く

小型望遠鏡で見た木星(左から4番目)。木星は、点ではなく円に見える。周りは木星の衛星
 地球の空気揺らぐから

 夜空を見上げると、星たちの小さな光がきらきらと瞬(またた)いています。その数はざっと3千個。周囲に光がないような最高にいい場所で、一度に見られる星の数です。

 それぞれの星は、実は太陽のように大きくて明るく光っています。しかし、地球からすごく遠くにあるので、小さな光の点にしか見えません。星からの光は、何十年、何百年、何千年もかかって地球に届きます。

 ところで、星空の中にどっしりと瞬かずに光る星があるのに気づくことがあります。それは惑星(わくせい)。今年3月ごろなら、夜のはじめの木星や明け方の金星が特に目立ちます。このほか、水星、火星、土星と、肉眼(にくがん)で見られる惑星は全部で五つ。「ふつう」の星とはまったく違います。

 惑星は太陽の周(まわ)りを回っています。地球も惑星の一つでなので、地球の“兄弟”といってもよいでしょう。太陽よりずっと小さく、その上、太陽のように自分で光を出してはいません。太陽の光を反射(はんしゃ)しており、その光も地球まで数分から数十分で届(とど)きます。

 望遠鏡(ぼうえんきょう)を使うと、星は遠すぎるため、点にしか見えませんが、惑星は小さくても近いので形が分かります。双眼鏡(そうがんきょう)でも、惑星に大きさがあるのが見てとれるでしょう。肉眼では、星が遠くの電線に重なると見えなくなりますが、惑星だと電線にすべてが隠(かく)されず、見えることがあります。

 星が瞬くのは地球の空気が揺(ゆ)らぐから。大きさのある惑星は、点で見える星と違(ちが)い、多少の揺らぎの中でも安定してあまり瞬かないのです。

 わたしたちが見ている星空は、数多くの星と、ほんの少しの惑星で作られていることを覚えてください。

 (島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

2014年3月8日 無断転載禁止

こども新聞