レッツ連歌(下房桃菴)・3月13日付

 笑わせるつもりのギャグを笑われて

冷えた空気に汗がダラダラ   (出雲)吾郷 寿海

たまにゃマジメなことも言ったら(松江)中西 隆三

ヘコむ部長にゴマをする部下  (松江)三島 啓克

今年の冬は寒さひとしお    (出雲)原  陽子

幼稚園児に見せた小芝居    (浜田)三隅  彰

蜀山人の深い溜め息     (津和野)岡田 忠良

タバコ取り出す冬のベランダ  (益田)石川アキオ

妻も見放す才能のなさ     (出雲)飯塚猫の子

今までバカにウケていたのに  (松江)高木  和

次はやっぱり日本語にしよ   (松江)山﨑まるむ

抜け出しママの店に直行    (松江)松田とらを

慰められて募る寂しさ     (益田)可部 章二

妻は横向き黙ってるだけ    (江津)江藤  清

オトボケ役がハマりすぎてる  (益田)竹内 良子

二度とは出ない余芸大会    (松江)野津 重夫

市長がかわいい余芸大会    (大田)柴 わん子

先立つ不孝をお許しください  (雲南)佐藤 敬子

昭和の暮らし様変わりして   (松江)岩田 正之

インターネットでパッと広がり (大田)掛戸 松美

オゴるつもりをワリカンにする (益田)石田 三章

見透かされてた人の受け売り  (大田)杉原サミヨ

あとで気がつくほんとうの意味 (松江)川津  蛙

孫の手品はタネが見え見え   (出雲)石飛 富夫

拍手したのは大女将だけ    (松江)木村 更生

隣の息子もうUターン    (奥出雲)松田多美子

国に帰って農業を継ぐ     (松江)森広 典子

やたらと目立つ金ピカの服   (松江)高木 酔子

ガラケーやめてスマホ始める  (出雲)黒田千華子

赤くなってる居酒屋の隅    (益田)黒田ひかり

センター試験で満点を取る   (松江)相見 哲雄

取り出したチョコポケットに入れ(松江)持田 高行

ベロベロバーにグズる赤ちゃん (松江)金津  功

まだまだ若いなんて幻想    (出雲)矢田カズエ

座を見渡せばみな平成っ子   (松江)木村 敏子

頭かきかきごめんナッシー   (浜田)松井 鏡子

この人ほんとにうちの人かな  (大田)丸山 葛童

シラフじゃ言えぬことも交えて (江津)岡本美津子

先に言われてしょげる木久扇  (松江)渡部 靖子

これが最後と決めた合コン   (江津)花田 美昭

これ幸いとお開きになる    (飯南)塩田美代子


            ◇

 子どものころ、ささいなことで腹を立てたりすると、いつも母から「ケスミ」といって、逆にしかられたものです。消墨(けすみ)はすぐ熾(おこ)る、というシャレなのですね。それにしても、うまく言ったものだと、つねづね感心していたのですが、あるとき祖母が「おまいのお母はんはケスミやさかいに」とボヤくのを聞いて、一切の謎が解けました。つまり、母はかつて自分に言われたことを、お門違いの私に返していたのでした。といって、私は自分の子どもに同じことをした覚えはありません。消墨なんてもの、そもそも彼らは知らないのですから…。昭和の暮らしも様変わりしましたね、正之さん。

 いきなり話が飛びますが、大阪に、知る人ぞ知る、けっこう大きな古着屋があります。おもしろいのは、そこではラメ入りの金ピカの服なんかも売っている。それも、五百円とか千円とかいう破格の値段。ただし、うっかり手を出すと、五千円もするピエロの服をいっしょに買わされたりします。それでも興味があれば、ぜひお出かけください、酔子さん。

            ◇

 次は、

  封も切らずに捨てる郵便

に、五七五を付けてください。

「捨てる」とありますが、「捨てた」という心持ちに取るのもおもしろいかもしれません。ま、どちらでも。

  (島根大名誉教授)

2014年3月13日 無断転載禁止

こども新聞