きらめく星たち(6) 4月の星座

 春の大曲線、大三角注目

 北斗七星(ほくとしちせい)のひしゃくの柄は、なぜか曲がっています。この曲がりに沿って線を延ばしてくと、オレンジ色の明るい星があります。うしかい座のアークトゥルスです。さらにカーブを延ばしていくと、今度は青白い星が見つかります。こちらはおとめ座のスピカ。つまり、北斗七星を知っていると、おとめ座を探すことができるのです。この便利な曲線を「春の大曲線」と呼んでいます。

 今年は、曲線をつなぐには紛らわしい星がスピカのそばにあります。それは、赤い色が特徴の火星。ただ、惑星(わくせい)は、星座から星座へゆっくりと動くので、毎年火星がここに見えるわけではありません。

 おとめ座に描かれているペルセポネーは、死者の国の王妃(おうひ)として1年の3分の1を地下で過ごし、残りの期間を母親の女神デメテルとともに天で暮らしていました。農業の神であるデメテルが娘に会えない間、大いに悲しむと、地上では草木が枯(か)れ果(は)てます。やがて、ペルセポネーが帰ってくると母親は喜び、大地が一気に芽吹(めぶ)くのです。これが春と言われています。

 春の大曲線で見つけた二つの星に、今度はもう一つ星を足して三角を作ってみましょう。きれいな正三角形の位置に見つかるのは、しし座のしっぽの星・デネボラです。ほかの二つの星より少し暗めですが、これで「春の大三角」が完成。ちなみにしし座でデネボラよりも明るいのは、心臓(しんぞう)の星・レグルスです。

 最後に、もう一つ、星座を紹介。春の大三角の近くで、細かく星が集まっているのは、かみのけ座。きれいな王妃様の髪(かみ)の毛といわれています。この星座が見つけられれば、そこは星を見るのによい場所といえるでしょう。

 (島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

2014年3月22日 無断転載禁止

こども新聞