東方学院堀内理事「般若心経」を解説 中村元記念館

般若心経が読まれる意味について解説する堀内伸二理事
 インド思想と仏教学の世界的権威、故中村元博士(松江市出身)が研究した東洋思想を学ぶ東方学院松江校の特別講座が23日、島根県松江市八束町波入の中村元記念館で開かれた。中村元東方研究所の堀内伸二理事が「『般若心経』とは?-仏教経典の全体像をふまえて」と題して講演。中身が分かりにくいとされる般若心経について解説した。

 中村博士の運転手を務めた経験もある堀内理事は、博士の人となりも交え、市民ら約40人に分かりやすく話した。

 般若心経について「1400以上あるとされる仏教経典の中で、最も読まれる経典の一つ」と紹介。仏典を求めて中国から中央アジアの砂漠地帯を通り、インド各地を旅した玄奘(げんじょう)三蔵の足跡に触れ、般若心経が広まった経緯を説明した。字の読めない人のために、絵で書かれた経典も存在することを指摘し、「唱えることに意味があった」とした。

 中村博士が写真や解説をふんだんに使い、般若心経の精神に迫る本を監修したことを振り返り「偉大な研究者であると同時に立派な教育者であった」と懐かしんだ。

2014年3月24日 無断転載禁止