きらめく星たち(9) 星の明るさと色

 一つ一つの輝きに個性

 夜空に散(ち)らばる星たちの輝(かがや)きには、個性(こせい)があります。

 まず一つ一つの明るさが違(ちが)います。星の明るさは数字で表され、ぱっと目につくほど明るい星が1等星(とうせい)。そこから暗(くら)くなるごとに2等、3等と数字が大きくなり、何とか見える暗い星は6等星です。

 夏の天(あま)の川(がわ)に見られるはくちょう座のデネブと、こと座のベガはどちらが明るいでしょう。デネブは1等、ベガは一つ上の段階(だんかい)の0等です。見かけはベガの勝ちですが、実は地球からの距離(きょり)が異(こと)なります。

 ベガまでは25光年(こうねん)。1光年は光が1年かかって進む距離のことです。つまり、25年前にベガを出発した光が今、私たちの目に届(とど)いているのです。

 一方、デネブまでの距離はなんと1400光年。もしも二つの星が同じところにあるならば、デネブがベガより千倍も明るいのです。本当のことは見かけだけでは判断(はんだん)できません。

 明るい星を見ると、色の違いにも気付きます。星の色を表すのによく使われるのは赤やオレンジ、黄、白、青白(あおじろ)といった色です。色は星の表面温度(ひょうめんおんど)によって決まっており、赤い星だと約(やく)3000度、黄色い星は6000度ぐらい、青白い星だと1万度以上になります。

 では、ここで写真を見てください。Aの星とBの星、それぞれ何色に見えますか?

 Aは、さそり座の1等星アンタレスで赤い星といわれます。でも赤信号のような真っ赤ではありませんね。Bは、おとめ座の1等星スピカ。こちらは青白い星とされますが、色の表現は人それぞれなので、みなさんが思った色が正解です。ただ、これは写真ですから、肉眼(にくがん)で見るとまた違うかもしれませんよ。

 見かけだけでは分からないことがあるにせよ、まずはよく見ることが大切です。ぜひ実際(じっさい)に星の明るさや色を見比(みくら)べてください。

 (島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

Aの星
Bの星

2014年5月7日 無断転載禁止

こども新聞