山陰きらりキッズ(1) 日本一のピッチャーに

投球練習に励む福浦勇斗君=松江市浜乃木5丁目、乃木小学校
 軟式野球乃木ライオンズシニア・福浦 勇斗君(松江市)

 山陰の中学野球界に、「日本一のピッチャー」を目指す右腕(うわん)がいる。松江市の軟式(なんしき)野球クラブチーム、乃木ライオンズシニアの福浦勇斗君(14)=松江市立湖南中学校2年。中学生離れした剛速球と野球センスが注目されている。

 「ナイスボール!」。母校・乃木小学校(松江市浜乃木5丁目)のプルペンで、福浦君の直球がキャッチャーミットに納(おさ)まり、捕手が声を掛ける。速い。球質も重そうだ。

 福浦君は乃木シニアのエースで主将、主軸(しゅじく)打者。173センチ、71キロのバランスのとれた体格で、投球フォームは軸足に体重が乗り、体や腕(うで)の動きもしなやか。「一番自信がある」という直球は、最高で球速135キロを超すといい、制球(せいきゅう)力もある。変化球も2種類のスライダーとカーブ、フォークと多彩(たさい)だ。

 乃木ライオンズへの加入は小学2年。4年生で早くも登板するようになり、6年生の時にJAカップ島根県学童軟式野球選手権でチームを優勝に導(みちび)いた。

 中学入学後も奮闘(ふんとう)。昨秋には全日本少年春季軟式野球大会の県予選、中国ブロック予選を勝ち抜き、3月に静岡県で開かれる全国大会に駒(こま)を進めた。

 才能に恵まれているが、努力家でもある。週6回の練習に加え、自宅でも縄跳(なわと)びや素振(すぶ)り、ストレッチに励む。樋口近(ちかし)監督(63)も「指導(しどう)内容をうのみにせず、理由や意味を自分なりに考えている」と向上心の高さを買う。

 憧(あこが)れの投手は、プロ野球で昨季、開幕24連勝を遂(と)げた楽天イーグルスの田中将大。福浦君は「どんな試合でも勝てる投手になりたい」と誓(ちか)う。

 「プロ野球選手になり、日本一の投手として活躍(かつやく)する。まずは3月の大会で日本一になる」。夢を語る福浦君の目がきらり、輝(かがや)いた。

2014年1月18日 無断転載禁止

こども新聞