山陰きらりキッズ(2) 強豪と対局勝つ術探る

真剣な表情で将棋を指す本田知里君=松江市殿町
 将棋・本田 知里君 出雲市立稗原小6年

 「強い相手とたくさん将棋を指して、自分を高めたい」-。島根県内の小学生で、将棋の腕前は既にトップクラス。それでも、出雲市立稗原小学校6年の本田知里(ちさと)君(12)は満足することなく、向上心を燃やし続ける。

 将棋を始めたのは6歳の時。祖父がパソコンで将棋を指している様子を見て「駒(こま)がいろいろな動きをして面白い」と興味を持った。

 祖父や父と対局を重ねて腕を磨き、実力はめきめきとアップ。小学2年で頭角を現し、三大全国大会の一つ「全国小学校倉敷王将戦」の県大会低学年の部で優勝し、岡山県倉敷市での全国大会に初めて駒を進めた。

 小学4年から将棋教室に週1回通い、自宅でも詰め将棋などに毎日励んできた。攻めも守りも器用にこなす柔軟(じゅうなん)性を強みに、倉敷王将戦はこれまで県大会を4回制覇。西日本の精鋭(せいえい)が集う「JFE子ども将棋大会」では小学4年時に、高学年の部で頂点に立った。

 ただ、倉敷王将戦の全国大会は過去4回、いずれも予選リーグで敗退。厚い壁に、はね返されてきた。

 壁を打ち破るために選んだのは、県外での武者修行(しゅぎょう)。「県外の強い相手と対局して自分のレベルを知り、刺激にしたい」と年間に10回以上、中国や九州、関西地方での大会に参加し、実戦の中で勝つ術(すべ)を探(さぐ)っている。

 憧(あこが)れの棋士は、攻め将棋を得意とする若手のホープ・菅井竜也五段(21)=岡山市出身。倉敷王将戦の会場で毎年、アドバイスを送ってもらい、その背中を見つめてきた。

 「全国の強い相手に勝てる将棋指しになりたい」。物静かな本田君が、きりっとした目と語り口で、飛躍(ひやく)を誓(ちか)った。

2014年2月1日 無断転載禁止

こども新聞