山陰きらりキッズ(4) 正確な型で頂点目指す

カンフーの型を決める高梨航希君=松江市堂形町、城西公民館
 カンフー・高梨 航希君 松江市立津田小2年

 「世界大会で1位をとりたい」-。松江市立津田小学校2年の高梨航希(こうき)君(8)は、普段は口数が少ない、さみしがり屋。だが、カンフー(中国武術)のことになると別で、言葉に自信がみなぎる。

 昨年8月、岡山市で行われた中四国ブロック武術太極拳(たいきょくけん)交流競技(きょうぎ)大会に出場。公式試合は初めてだったが、22人が競った小学生低学年の部で、見事1位を勝ち取った。型(かた)の正確(せいかく)さが評価(ひょうか)された。

 今年2月、4歳から小学5年までの11人が集まり、城西公民館(松江市堂形町)で開かれた練習でも、正確な動きを繰(く)り返し披露(ひろう)。実力はピカ一だ。

 高梨君が取り組んでいるのは、カンフーの中でも「長拳(ちょうけん)」といわれる種目。ゆったりとした動きの太極拳とは違(ちが)い、突きや蹴(け)りなど動きが活発で、速い。一方で、型をぴたりと止める動作も必要。大会では規定(きてい)の型をこなす力と表現力、力強さを競う。

 あこがれの存在はカンフー・アクション映画の大スター、ジャッキー・チェン。父の影響(えいきょう)でジャッキー主演の『プロジェクトA2』などを見て「ジャッキーみたいになりたい」という思いが芽生(めば)え、小学1年の時、松江太極拳協会の教室でカンフーを習い始めた。

 もともとバランス感覚が良く、3歳の時、補助輪(ほじょりん)のない自転車に乗れるようになった。素質(そしつ)に恵まれている。

 ただ、最大の才能は「こつこつと努力する力」。週2回、各2時間の教室に加え、自宅でも習った型を研究し、体にしみつくまで動きを繰り返す。

 「もっときれいな型になるよう、体を軟(やわ)らかくしたい」。課題とも向き合い、トレーニングに励(はげ)んでいる。

 当面の目標は、4月に京都府であるJOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会。約100人が競う初級長拳の部で「全国一」を狙っている。

2014年3月1日 無断転載禁止

こども新聞