山陰きらりキッズ(6) 勝利目指して切磋琢磨

ポーズをとる(左から)小野正之助君と黒田佳吏夫君、鳥目裕太君=雲南市加茂町宇治、加茂B&G海洋センター
 レスリング・小野 正之助君 松江市立内中原小4年
       黒田 佳吏夫君 雲南市立加茂小4年
       鳥目   裕太君 雲南市立加茂小4年


 「もっと攻めろ」「ポイントで負けてるぞ」。夜8時、雲南市内で開かれている加茂B&Gレスリングクラブの教室。監督やコーチのげきが飛ぶ中、同い年の小学4年生3人がスパーリングに臨んでいた。

 3月に東京都であった全国少年少女選抜選手権28キロ級で、見事に優勝した小野正之助君(10)=松江市立内中原小=と、同大会で小野君と優勝を争い、準優勝した黒田佳吏夫(かりふ)君(10)=雲南市立加茂小。そして、昨年7月に北海道であった全国少年少女選手権28キロ級で優勝した鳥目裕太君(10)=加茂小=だ。

 スパーリングは、練習終了後の自主トレーニング。小中学生の選手たちが、試合さながらの緊張感を漂わせ、手加減(てかげん)抜きの「ガチンコ勝負」を繰り広げる。

 ディフェンスと試合運びのうまさが武器の小野君、スピードと片足タックルに自信を持つ黒田君、相手を担ぎ上げる技ハイクラッチが得意な鳥目君。特長は三者三様だが、同じように必死の形相で相手に食らいつく。技を決められると、悔(くや)し涙(なみだ)を流すこともある。

 週3、4日の教室での練習日以外も、トレーニングに励(はげ)む。小野君は筋トレに加え、ビデオを見ながら技を研究。黒田君は腕(うで)立てや腹筋(ふっきん)、スクワットなどを欠かさず、鳥目君もロープ登りでレスリングで重要な「引く力」を鍛(きた)える。

 それほど頑張(がんば)れるのは、努力が実る喜びを知っているから。3人は「練習した技を試合で出して勝てるのが一番うれしい」と、笑顔で口をそろえる。

 3人はライバルであり、切磋琢磨(せっさたくま)する仲間でもある。日ごろは片足タックルやディフェンスなどについて互いにアドバイス。指導(しどう)する原恵介監督(35)は「3人とも練習熱心。もっと強くなる」と太鼓判(たいこばん)を押す。

 「とにかく勝ち続けたい」と目標を掲(かが)げる黒田君と鳥目君。小野君は「何年後かは分からないけど、オリンピックで金メダルを取る」と誓(ちか)っている。

2014年3月29日 無断転載禁止

こども新聞