こどもトピック 1年生 疲れるのは当たり前

「学校は心の勉強をする場所」と話す高橋弥千代さん=松江市西嫁島2丁目、島根県臨床心理士会事務局
 「新学期の心構え」 臨床心理士・高橋弥千代さん

 いよいよ新学期(しんがっき)。小中学校に入学したり、進級やクラス替(が)えがあったりと、新しい生活が始まります。特に小学生は希望や期待が膨(ふく)らむとともに、不安(ふあん)も感じるでしょう。臨床(りんしょう)心理士で、島根県の小中学校でスクールカウンセラーとして活動する高橋弥千代(やちよ)さん(53)は「失敗を怖(こわ)がらず、みんなで支え合って過ごそう」と呼び掛けています。

 ▽我慢せず気持ち伝えよう

 小学1年生になったばかりの子どもが、学校に慣(な)れるのはとても大変なこと。疲(つか)れがたまったり、緊張(きんちょう)感がとけたりして5月、ゴールデンウイークが終わるころ「学校に行きたくない」と思うかもしれません。

 小さい体で頑張(がんば)るのですから「疲れちゃった」「いやだな」って思うのは、当たり前。我慢(がまん)せずに先生(せんせい)や大人(おとな)、誰(だれ)でもいいから、気持ちを伝えましょう。すっきりし、力がわいてきます。

 クラス替えで友達や担任(たんにん)がかわることが心配な子もいるでしょう。学校はいろんな人と付(つ)き合う練習(れんしゅう)をする場所。自分がどんな子といると楽しいか、逆に合わないかを知るのも勉強です。合わない子とどう接するか、考えてみましょう。

 ただ、無理はしないこと。友達とうまくいかないときはやはり、保健室の先生など、大人に相談しましょう。

 学校は、「心の勉強」や「失敗の練習」をする所でもあります。かけっこで転(ころ)んだり、逆上(さかあ)がりがうまくできなかったり、朝礼(ちょうれい)の時におならをしちゃったり。次(つぎ)の日も、その次の日もそのことを言われたら、いやな気持ちになりますね。

 みんな失敗していい。そんなときは「大丈夫(だいじょうぶ)、気(き)にしなくていいよ」と言ってあげましょう。大事なのは思いやり。お友達の心が軽くなり、みんなも温かい気持ちになれます。

 3年生ぐらいになると、学校での出来事を以前ほど、親に話さなくなります。親としては心配ですが、必ずしも嫌(いや)なことがあったからではありません。無理に話を聞き出すのではなく、表情や食欲の変化を見るなどして声を掛けたり、夕食に好物(こうぶつ)を出したりして、子どもの気持ちを支えてあげるといいでしょう。(談)

2014年4月4日 無断転載禁止

こども新聞