こどもトピック 空気の力活用し“滑空”

飛行機を作る参加者=出雲市今市町、出雲科学館
地面を滑る紙飛行機づくり
     出雲科学館で家族連れ挑戦


 子どもたちに科学に関心を持ってもらおうと、出雲科学館(出雲市今市町、渡部尚美館長)でこのほど、地面を滑(すべ)るように進む飛行機づくり教室が開かれました。島根県内の児童16人が熱心に取り組み、実際に飛ばして空気の力で浮(う)く仕組みを学びました。


まっすぐ飛ばせると歓声

 紙飛行機を地面すれすれに飛ばすと、飛行機と地面の距離(きょり)が短いため、間に入る空気が圧縮(あっしゅく)されます。縮(ちぢ)んだ空気は元に戻ろうとしますが、地面の方向は行き止まり。このため、上に向かう空気の力(揚力(ようりょく))は、地面から離して飛ばすよりも強くなります。これが今回の学習テーマです。

 教室では、同館講師(こうし)の日野武志(ひのたけし)さん(32)が揚力について説明。続いて子どもたちは紙飛行機づくりに入り、牛乳パックを縦(たて)13センチ、横7センチに切り抜き、折(お)り畳(たた)んで小さなちり取りのような形の機体にし、クリップを機首(きしゅ)に、垂直尾翼(すいちょくびよく)を上部に付けて完成させました。

作った飛行機を飛ばす児童
 この紙飛行機は、地面すれすれの位置で輪(わ)ゴムをクリップに引っかけ、弓のようにひいて飛ばします。機首のクリップを重しにして機体のバランスを取り、揚力と重力をつり合わせて、低く遠く飛ばすのです。

 子どもたちが紙飛行機を床や机の上で飛ばすと、最初は斜(なな)めに傾(かたむ)いたまま進んだり、回りながら滑(すべ)ったりするなど苦戦。しかし、まっすぐ飛ばすことができると、歓声(かんせい)を上げました。

 松江市立内中原小学校2年の齋藤(さいとう)かのんさん(7)は「紙飛行機をきれいに飛ばすことは難しかったが、楽しかった。また作ってみたい」と笑顔で話しました。

 日野さんは「空気の力を活用した工作を楽しんで科学に興味(きょうみ)を持ち、授業(じゅぎょう)や自由研究に生かして」と子どもたちに呼び掛けました。

2014年5月16日 無断転載禁止

こども新聞