山陰きらりキッズ(11) プロを目指す「飛ばし屋」

得意のドライバーで力強いショットを放つ浜田将吾君=江津市和木町、いちご山ゴルフ練習場
 ゴルフ・浜田将吾君 江津市立江東中学校2年

 江津市内にあるゴルフ練習場で仕事帰りの男性たちがゴルフクラブを振るう中、得意のドライバーでひときわ鋭(するど)いインパクト音を響(ひび)かせている少年がいる。同市立江東中学校2年の浜田将吾(しょうご)君(14)=江津市浅利町。島根県内のトップアマが集い5月にあった県ゴルフ選手権で、競技歴1年7カ月にして初出場で10位になり、頭角(とうかく)を現(あらわ)した。プロゴルファーを夢見ながら、父・正美さん(56)=会社役員=と練習を重ねている。

 ゴルフを始めたきっかけは肘(ひじ)のけが。少年野球で左腕(さわん)投手として活躍(かつやく)していたが、利(き)き腕(うで)の左肘を疲労骨折(ひろうこっせつ)。治療(ちりょう)を経(へ)て復帰(ふっき)したものの、小学6年生の時にけがが悪化。医師から「野球を続けると社会生活も危(あや)うい」と言われ、休まざるを得なかった。

 大好きな野球を離れ失意(しつい)の底にあったが、正美さんの勧(すす)めで、気分転換(きぶんてんかん)とリハビリを兼ねてゴルフの練習を始めた。当初は思い通りに球が飛ばなかったり、140台のスコアをたたいたりしたが、ゴルフは「自分の本当の実力が問われる」と面白さに気づいた。

 練習は塾(じゅく)のある木曜日を除き、学校帰りに午後6時から2時間、ドライバーやアイアンなどで400球ほど打ち込む。土、日曜日は正美さんと1日中、県内のコースを巡る。自宅ではゴルフのテレビ中継や雑誌(ざっし)に目を通すなどゴルフ漬(づ)けの日々だ。正美さんは「最近では自分よりうまくなり、知識も豊富になった」と息子の急成長に目を見張る。

 野球で培(つちか)った体幹から生まれるドライバーショットの最高飛距離は340ヤード。指導するプロの選手も驚くほどで、飛球は練習場の「200Y(ヤード)」と記されたネットを軽く越える。自他(じた)ともに認める「飛ばし屋」に加えて、最近ではパットやアプローチの技(わざ)も磨(みが)いており、スコアを70台まで伸ばした。

 「やるからにはプロを目指(めざ)す。大きな舞台で勝てるような選手になりたい」。6月にある強豪(きょうごう)ぞろいの中国アマチュア選手権で予選突破と入賞を狙う。

2014年5月31日 無断転載禁止

こども新聞