こどもトピック リンゴ栽培で「遊」「農」結ぶ

リンゴの摘果をする親子連れ=松江市上本庄町、島根大学総合本庄農場
子どもの豊かな心を育もう
     島大農場で親子体験連続講座


 島根県松江市上本庄町にある島根大学本庄総合農場でこのほど、「親子で『遊力』と『農力』を楽しく結ぶ~リンゴ栽培を通じて」と題した連続講座が始まりました。初回の講座では約70人の親子連れが、リンゴの実を大きくするために行う摘果(てきか)作業を体験。参加者は10月の収穫に思いをはせ、実を切り取りました。


「秋が楽しみ」初回は摘果作業

 体験会は自然との触れ合いを通じ、子どもの豊かな心を育もうと、島根大学と松江市教育委員会が計3回を企画。摘果に始まり、8月の草刈りと施肥(せひ)(肥料やり)を経て収穫します。

 会場の本庄農場は1963年に開園。広さ約15・4ヘクタールの敷地(しきち)で、研修・研究用に西条柿やブルーベリー、トマト、茶などを栽培しています。リンゴ園には富士、紅玉といった品種の木が12本あります。

 同大生物資源科学部の山岸主門(やまぎしかずと)准教授によると、人間が栽培するリンゴの原産地は中央アジアのコーカサス地方。ヨーロッパでは約4千年前に栽培されるようになり、日本には1870年代に米国から持ち込まれたといいます。

 年平均温度が10~14度の地域で育ちやすく、花は複数が連なって咲き、やがて一つ一つが実になります。

 「摘果は一つの実に養分を届きやすくし、果実を甘く大きくさせるために行う」と山岸准教授。花が満開となって30日間がたつ前に、一つの実の連なりの中で最も大きいものだけを残して間引くそうです。

 参加者は五つのグループに分かれ、山岸准教授らの手ほどきを受けながら、直径1~2センチ程度に育った実をハサミで切り取っていきました。摘んだ実は捨てずに、農場の竹を加工して作った鉄砲の玉にして遊びました。

 松江市立古江小学校2年の高橋美珠(みじゅ)さん(8)は「どの実を切り取っていいのか悩んだけど、楽しかった」と笑顔で話し、同乃木小学校3年の赤瀬史英君(9)は「リンゴが甘く大きくなるのが楽しみ」と、期待を膨(ふく)らませていました。

2014年6月6日 無断転載禁止

こども新聞