こどもトピック 道場や教室で武道人気

楽しそうに柔道の稽古に取り組む子どもたち=松江市打出町、湖北中学校
空手、柔道、剣道
     「礼儀、集中力を」親の思いも


 空手(からて)や柔道、剣道(けんどう)などの武道(ぶどう)を習う子どもが近年、山陰両県の教室や道場で増えつつあります。武道ならではの稽古(けいこ)により、子どもに礼儀(れいぎ)や集中力を身に付けさせたい、という保護者の思いを反映しているといいます。さらに、2012年度から始まった中学校での武道必修化(ひっしゅうか)に伴い、武道の授業への積極的(せっきょくてき)な参加を促(うなが)したい、という思いも強いようです。


中学の授業必修化も関係

 「正拳突(せいけんづ)きっ」「はいっ」。松江市内中原町の島根県立武道館で開かれている日本空手道教育研究会島根支部の空手教室では、4歳から中学生までの子どもたちが週2回、真剣な表情で形(かた)の稽古に取り組んでいます。

 松江市内の主婦で、息子の稽古を見守っていた森江恵莉子さん(29)は「子どもが人前などで騒(さわ)いでしまうことが多い。礼儀を身に付けてほしい」と、願いを明かしました。

 この空手教室の受講生(じゅこうせい)は12年度には十数人でしたが、最近は約30人まで増え、道場には活気があります。指導する重吉伸一支部長(57)は「礼儀作法を重んじる武道が見直され、子どものしつけの一環(いっかん)として通わせる保護者が増えた」と考えています。

 松江市打出(うちで)町の湖北中学校を会場に柔道教室を主宰(しゅさい)している木戸良美さん(52)も「以前は強くなりたいという子どもが道場や教室に通っていた。最近は保護者が、子どもの精神面を鍛(きた)えたくて参加させるのが主流になった」と話しています。

 木戸さんの教室でも参加者がこの2年間で10人から、20人ほどに増加。今春から通う秋鹿小学校4年の田中省伍君(10)は「大きな声でのあいさつと正座が自然にできるようになった」と笑顔で話します。

 武道への保護者の関心の高まりは、中学校の授業で剣道、柔道、相撲(すもう)のいずれかを選択(せんたく)する武道必修化も関係しているようです。

 島根県の公立中学校100校のうち、柔道を選択したのは2012年の時点で87校。9割近くの学校が柔道を教える現状を受け、田中省伍君の母晶子さん(41)は「学校の授業でも、子どもがけがをせず元気に練習に励(はげ)むようになってほしい」と期待しています。

2014年6月13日 無断転載禁止

こども新聞