山陰きらりキッズ(12) きれいな声 素質太鼓判

唄の稽古に励む湊有理奈さん=島根県隠岐の島町郡、五箇学習センター
 隠岐民謡・唄の小学生チャンピオン・湊有理奈さん 島根県隠岐の島町立西郷小学校6年

 隠岐を代表する民謡(みんよう)で「?しげさ~ しげさ~と 声がする」と歌われるしげさ節。湊有理奈さん(12)=島根県隠岐の島町港町、西郷小学校6年=は、5月に隠岐の島町で開かれた全国大会の小学生唄の部で、磨いてきた歌声を高らかに響(ひび)かせ、最優秀賞(さいゆうしゅうしょう)に輝いた。

 母理恵さん(32)に勧(すす)められ、小学2年生の時に隠岐民謡の道に入った。最初は乗り気ではなかったが、幼稚園児だった妹の彩夏さん(10)=同小4年=の「やりたい」という意欲に背中を押され、一緒に民謡教室に通い始めた。

 選んだ教室「あこな会」は、全国大会上級の部で優勝者を輩出(はいしゅつ)してきた名門。園児から中学生まで、同年代の子どもも数多く通っている。教室の雰囲気(ふんいき)に溶(と)け込み、今では「みんなと歌って踊(おど)れて楽しい」と、毎週水曜夜の教室を心待ちにするようになった。

 数ある隠岐民謡の中で歌えるのは、しげさ節とキンニャモニャ、隠岐祝い音頭の3曲。全国大会は4回目の出場で栄冠(えいかん)を手にした。

 教室で指導(しどう)する岩佐由美子さん(56)は「声がきれいで、入った時から音程(おんてい)も良い。歌詞も正確に歌える」と素質(そしつ)に目を細め、「このまま続ければ全国大会上級の部でも優勝できるようになる」と太鼓判(たいこばん)を押す。

 課題は歌声だけではなく、「芸」に磨(みが)きを掛けること。岩佐さんは「人に喜んでもらうのが芸。きちんと歌うことに加え、表情も大事にしたい」と注文する。

 向上心は旺盛(おうせい)で、車での移動時などにも寸暇(すんか)を惜(お)しんで歌い、笑顔を心掛けながら、のどを鍛(きた)える。さらに「踊りも好きだし、三味線(しゃみせん)にも挑戦してみたい」とも考えている。

 当面の目標は、中学生として迎える来年の全国大会唄の部での「連覇(れんぱ)」だ。「去年、小学生の部の優勝は同級生に先を越(こ)された。中学生になったら、先に優勝したい」と誓(ちか)い、稽古(けいこ)に励(はげ)んでいる。

2014年6月14日 無断転載禁止

こども新聞