こどもトピック 「積乱雲」見たら要注意

空を覆う黒い積乱雲。この雲を見たら要注意=東京都内、2013年9月撮影(気象庁提供)
にわか雨や雷引き起こす

     川の近くには行かない


 山陰両県では本格的に梅雨(つゆ)の時期に入り、ジメジメした日が続いています。洗濯物(せんたくもの)が乾(かわ)きにくかったり、友達と外で遊ぶことができなくなったり、わたしたちの日常生活にさまざまな影響(えいきょう)を与えます。梅雨のころの天気に関するニュースの見方や注意点などを、松江地方気象台(きしょうだい)(松江市西津田7丁目)の山本雅樹(やまもとまさき)気象情報官(47)に聞きました。

 皆さんがニュースでよく見たり聞いたりする天気の言葉の中には、正確な意味が意外と知られていない言葉があります。例えば、その一つが「梅雨前線(ばいうぜんせん)」。これは「春と夏の空気がぶつかる境界線(きょうかいせん)」を指し、南から北へ移動(いどう)します。この前線で生まれ、大雨や急な雨を降らせるのが「積乱雲(せきらんうん)」という雲です。「入道雲(にゅうどうぐも)」とも呼ばれ、もくもくと上空に立ち上る形の雲です。

 この雲を見たら注意が必要です。下からは黒い雲に見え、地上の熱などで温められた空気が湿気(しっけ)を帯(お)びて空に昇り、にわか雨や雷(かみなり)を起こします。急な雨で川の水が増えたり、雷が落ちる危険(きけん)が高まるため、山本さんは「川の近くに行かず、建物の中などに避難(ひなん)してほしい」とうながします。

 この危険を避ける知恵も教えてもらいました。積乱雲が雨を降らせる前には、ひんやりした風が吹いたり、周囲が暗くなったりします。そうなれば早めに対応した方がいいでしょう。

 さらに、山本さんは豪雨災害(さいがい)への十分な警戒(けいかい)を呼び掛けます。島根県西部に大きな被害(ひがい)を与えた1983(昭和58)年の「58豪雨」をはじめ、豪雨災害と呼ばれるものの多くは、7月に起きているからです。

 梅雨時期には、島根県全域でわずか半日の間で600ミリもの雨が降ったことがあります。「600ミリの雨」と聞いても、すぐに実感がわきませんが、気象庁は1時間で30~50ミリの雨が降り続く様子を「バケツをひっくり返したように雨が降る」と説明しています。600ミリがいかに多く、激しい雨かが想像できます。

 山本さんは「島根では山間部に住宅が多く、短期間に大量の雨が降るため、土砂災害の危険性が他の県などよりも高い」と指摘します。梅雨時期には、週間天気予報で雨のマークが出れば大雨になる恐れが強く、注意深く予報を見ておくことが必要です。

2014年6月27日 無断転載禁止

こども新聞