こどもトピック 電子メディアとの付き合い方は?

「電子メディア対策には生徒自身の気付きが大切だ」と話す宮之原弘教諭=松江市白潟本町、市民活動センター
親子で一緒にルールを

 スマートフォン(スマホ)に携帯(けいたい)ゲーム機、携帯音楽プレーヤー…。電子メディアは便利で楽しいですが、トラブルや依存症(いぞんしょう)といった危険も隠(かく)れています。名古屋市の金城(きんじょう)学院中学校・高校では、生徒自身が使い方のルールを考え、ガイドブックを製作。松江市で講演(こうえん)した宮之原弘教諭(きょうゆ)(52)は、子どもの自律と親子のコミュニケーションを大切にしようと呼び掛けました。


「だめな理由も考えて」 名古屋の金城学院宮之原先生が講演

 金城学院が「ケータイ・スマホハンドブック」を初めて作ったのは2009年4月。その後「ケータイ・スマホ依存症から抜け出すための4カ条」「親子で一緒に作る五つのルール」(資料参照)などを加えました。中学と高校の新1年生に配り、親子でルールをつくってもらっているそうです。

 09年は、文部科学省が小中学校への携帯電話持ち込みを原則禁止した年。同校は「大人による一方的な使用規制」(宮之原教諭)が進む中、自立や自律などを掲(かか)げる教育目標に沿い、独自の道を歩んでいました。

 08年4月、生徒有志63人で「反ネットいじめ研究会」を発足。これをきっかけに、生徒を主役にした活動が活発になり、携帯電話の使い方に関する校内アンケート調査などが進みました。

 その成果を踏まえ、ハンドブックの初版(しょはん)に盛り込んだのが「ネット上のいじめ問題に関する五つの提案」です。「一人一人がケータイ・スマホに潜(ひそ)む危険性を自覚する」「他者に対し思いやりを持つ」など、その後に決めた「4カ条」や「五つのルール」の土台になりました。

 講演会で、宮之原教諭は活動の歩みを振り返り「思春期の子どもに、電子メディアはだめと言うだけでは反発する。だめな理由を自ら考えさせ、親子で使い方のルールを話し合うといい」と強調しました。さらに「生徒は依存心の強さと、親や先生など、信頼できる大人ともっと触(ふ)れ合いたい、認めてほしいという思いに気付いた」と説明。依存すべき対象はスマホではないと知って、スマホ依存症を克服(こくふく)した生徒がいることを紹介しました。

 講演会は、松江市教育委員会が主催。NPO法人子どもメディア(福岡市)の古野陽一専務理事(52)も登壇(とうだん)しました。





















2014年7月12日 無断転載禁止

こども新聞