(57)旧江津郵便局(江津)

伝統的な町並みに彩りを添える旧江津郵便局
色鮮やかなモダン建築

 歴史的な町並みが残る江津市江津町の江津本町にたたずむ「旧江津郵便局」。白い外壁と青色の柱や窓枠が印象的な建物は、明治中期の1885年ごろの建築とされ、国の登録有形文化財になっている。

 当時の郵便局長から地元の木材商が建築を引き受け、神戸の教会を模倣して造ったという木造2階建ての擬洋風建築物。外壁は白しっくい仕上げで、蛇腹状の軒先、2階にバルコニーがあることなどが特徴。局舎として使用後、内部は個人住宅として改造されたが、郵便制度施行後間もない局舎として貴重な建物だ。

 時代ととともに傷みが目立つようになり、建物を所有する江津市が2007年度に改修し、建築当時のモダンで明るく色鮮やかな姿を復元した。

 江津本町は、古くから江の川の舟運と日本海の海運の要所として栄え、今も白壁と赤瓦の歴史的建造物が残る。この町並みの保全と活用を目的に、地域住民らが03年に「本町地区歴史的建造物を活(い)かしたまちづくり推進協議会」を結成。旧江津郵便局の管理は、同協議会に委託されている。

 現在はイベント開催時などに開放している旧局舎について、同協議会の黒川聡会長(70)は「カフェ営業に利用してもらうなど、町並みにあった活用方法を広く検討していきたい」と話している。

2014年7月17日 無断転載禁止