こどもトピック 足立美術館(安来)で童画展

童画を鑑賞する子どもたち
表情豊か心温まる221点

 子どもたちに楽しんでもらうために描(えが)かれた童画(どうが)の作品展が9月24日まで、安来市古川町の足立美術館(足立隆則(たかのり)館長)で開かれています。童画家の林義雄(よしお)さんを中心に、初めて新館2階のスペースをすべて使って童画を展示。県内外から訪れた来場者が、動物や子どもたちのかわいらしい表情の絵や、昔話と童話の物語にちなんだ絵を見ながら和やかな時を過ごしています。


所蔵の林義雄さん作品中心に

林義雄「こんにちは」
 東京出身の林義雄さんは、2010年に104歳で亡くなるまで、幼い子どもが見て感受性を育(はぐく)む童画こそ芸術的でなければならない、という信念を持ち、作品を描きました。

 一方、足立美術館は横山大観の日本画と日本庭園で有名ですが、童画の所蔵(しょぞう)品も充実しています。美術館を設けた足立全康(ぜんこう)さん(故人)が、見る人をほのぼのとさせる林さんの作品に感動して収集。現在、林さんの作品だけで167点を所蔵しています。

 今回は夏休みに合わせて親子連れでゆったり童画を鑑賞(かんしょう)してもらおうと、所蔵する林さんの全作品と、鈴木寿雄さんら6人の作家の作品合わせて221点を並べました。小中学生は無料で鑑賞できます。

林義雄「おやゆび姫」
 会場では、小さな子どもと小鳥が地面のツクシにほほ笑む姿を描いた「こんにちは」や、子どもの天使が草の上でウサギに寄り添(そ)う「天使のおひるね」、「おやゆび姫」といった林さんの代表作が目を引きます。いずれも水彩やアクリルなどを併用し、子どもや動物たちを表情豊かに描いており、見つめていると、幼いころに読んだ童話の場面が浮かんでくるようです。

 訪れた大人も子どもたちも以前に見たことがある作品に出合うと、懐(なつ)かしそうです。岡山市から家族と訪れた中学1年の田村英士(えいと)君(12)と小学4年の直士(なおと)君(10)兄弟は「心温まる童画が多かった。絵を通して昔話などの内容が理解できたので、すごいと思った」と話していました。

2014年8月1日 無断転載禁止

こども新聞