石見・石西 「妖怪によるまちおこしー水木しげるロードの挑戦」

  「全国公募で妖怪像を増強」

    斬新なアイデアを次々と

       ポイントはメディア活用


   講 師  桝田 知身氏(境港市観光協会会長)

   演 題 「妖怪によるまちおこしー水木しげるロードの挑戦」




 山陰中央新報社の「石見政経懇話会」「石西政経懇話会」は平成26年8月20日(水)・21日(木)に定例会を開催します。今回は、境港市観光協会会長の桝田知身(ますだ・ともみ)氏を講師に迎え、「妖怪によるまちおこしー水木しげるロードの挑戦」と題して講演してもらいます。


 桝田知身さんが観光協会会長・水木しげる記念館館長に就任した平成16年、水木ロードの入り込み客数は85万人から78万人に減少するという状況下にあった。このままではジリ貧となる危機感のなかで、桝田氏は次々と新たな企画を打ち出す。

 まず、妖怪ブロンズ像の増設である。予算のない中でスポンサーを付けることを発案、一体100万円で全国公募した。スポンサー名を台座に貼り付けるという条件もあって、1ヶ月で16体の応募があったという。その結果、当時86体だったブロンズ像は、平成22年には139体に増えたのである。

 平成17年には水木しげる氏を招いて妖怪ブロンズ像の入魂式を開催、合わせて着ぐるみによる「妖怪大行進」を実施し、全国から多数の妖怪マニアや報道関係者を集める賑わいぶりとなった。

 この他、「鬼太郎フェリー」の就航、「妖怪川柳コンテスト」「境港妖怪検定」「妖怪そっくりコンテスト」など注目を集めるPRイベントが続く。平成19年には水木ロードのアーケードにぶら下がっている街灯に妖怪の絵を描く「妖怪街灯」企画の成功など、枚挙にいとまがない。こうした努力の結果、平成22年には入り込み客数が370万人を記録したのである。

 「観光振興の最大のポイントはメディアの活用だ」と桝田氏は話す。そのために観光協会職員の意識改革から始め、プレスリリースの手法を定型化した。特に新聞関係、中でも通信社を重視した。通信社は全国の新聞社と提携しており、自動的に全国発信が可能である。妖怪という素材は面白い企画が作りやすく、また写真併用記事となりやすいことも追い風となった。

 一方、桝田さんと切っても切れないのが「妖怪ジャズフェスティバル」だ。ジャズ・トランペット奏者:日野皓正さんとの親交が縁となり、平成11年から4度の境港市・日野町でのライブを経て平成14年、野外ライブ「境港妖怪ジャズフェスティバル」が開催された。JR境港駅前広場は3千人の聴衆で超満員、日野皓正カルテットなど超一流の演奏で熱気は最高潮に達した。以来、このライブは続き今年、13回目のライブを大盛況のうち開催した。

 就任以来、数々のヒット企画を送り出した桝田氏。その勢いは止まるところを知らない。水木しげるロードの強さの秘密は?そのノウハウは? 地域活性化全般について語っていただく。ご期待下さい。

  (事務局長 友定雅紀)


<桝田 知身氏のプロフィール>

 1963(昭和38)年、北海道大法学部卒。日本通運入社後、境港海陸運送社長、境港商工会議所副会頭を経て、2004年より現職。04年から09年まで「水木しげる記念館」館長を兼務。11年、水木しげるロードを中心とした町おこし活動が評価され第3回観光庁長官表彰受賞。12年、境港市功労表彰受賞。主な著書に「海陸の日々」「水木しげるロード熱闘記」「我が原風景」など。広島県呉市出身、73歳。

  (本会は会員制です)

■政経懇話会のページへ↓

http://www.sanin-chuo.co.jp/seikeikon/index.html

2014年8月5日 無断転載禁止