きらめく星たち(16) 星雲・星団を見よう

いて座のM8(下・干潟星雲)とM20(三裂星雲)。ほかにもいくつかの星団が見えている=島根県立三瓶自然館サヒメル天文台撮影
 双眼鏡でも観察OK

 夏休み、キャンプなどで山や海に出かける人も多いでしょう。そんなときに持って行ってもらいたいのが双眼鏡(そうがんきょう)です。肉眼(にくがん)でも星空は楽しめますが、双眼鏡があればもっとたくさんの天体が観察できます。

 特にお勧(すす)めの天体は星雲(せいうん)と星団(せいだん)です。

 天(あま)の川(がわ)が見えていれば、そこに双眼鏡を向けてください。星々が砂粒(すなつぶ)のように細かく見えるはずです。そのまま天の川のあちこちを見回すと、星ではなくて、光のしみのようなものがいくつか見つかるかもしれません。それが星雲だったり、星団だったりします。

 星雲は宇宙に広がるガスが光っているもので、字のとおり雲のようにぼんやり見えます。星団は星の集団ということで、多くの星が1カ所に集まっているのですが、遠いものだとやはり全体としてぼんやり見えることがあります。そして、こういった星雲や星団を探(さが)すのが天体観察の醍醐味(だいごみ)の一つなのです。

 天の川を双眼鏡でやみくもにたどるだけでも星雲・星団は見られますが、見たい星雲・星団を探すことができれば、うれしさもひとしおでしょう。

 そのためには星図が必要です。星図とは「星空の地図」のこと。星の位置が正確に描かれており、もちろん星雲や星団も載(の)っています。地図を片手に目的地に向かうように、目的の天体を探すことができます。星図だけで一冊になっている本もあれば、天体観察のガイドブックなどに星図が載っているものもあります。

 夏だとまずは、いて座のM8とM20という星雲、さそり座のM6とM7という星団を星図から探してみてください。どれも双眼鏡で見応(みごた)えのある天体です。

 星図を使うことができるようになれば、天体観察も中級者といえるでしょう。

 (島根県立三瓶自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵)

2014年8月12日 無断転載禁止

こども新聞