紙上講演 境港市観光協会会長 桝田知身氏

境港市観光協会会長 桝田知身氏
妖怪によるまちおこし-水木しげるロードの挑戦

正確な情報収集成功導く

 山陰中央新報社の石見政経懇話会、石西政経懇話会が20、21の両日、浜田市と益田市であった。境港市観光協会会長の桝田知身氏(73)が「妖怪によるまちおこし-水木しげるロードの挑戦」と題して講演し、リーダーシップの重要性などを説いた。要旨は次の通り。

 境港市にある水木しげるロードの入り込み客は、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の放映効果があった2010年は372万人に達し、昨年まで4年連続で250万人を突破するほどになった。

 1993年のオープンにこぎつける前、「妖怪」をテーマにすることに地元は大反対だったが、当時の市長が粘り強く説得した。「民意のくみ上げ」では今の水木ロードは存在していない。皆の意見を聞くことは大事だが、リーダーが信念を持って取り組むことも求められる。実績を上げれば反対はなくなる。

 2004年に私が会長に就任してから入り込み客は大きく増えたが、第一の要因は「妖怪」という素材の良さ。奥深さやユニークさで企画のネタは尽きない。

 手法では、正確なデータ収集が成功の要因に挙げられる。入り込み客は2カ所のセンサーで数えており、企画の効果検証やメディアへの広報に生かせている。また新聞やテレビ、雑誌にロードが取り上げられた場合、広告宣伝費に換算して金額を出している。いかにメディアに扱ってもらうか、職員の意識が変わった。

 戦術の極意は「イベントの嵐」。さまざまな企画を次から次へと実行している。妖怪ブロンズ像のスポンサー全国公募をはじめ、会長就任後に実現させた企画は大小合わせて120ぐらい。アイデアはどこにでもあるが、最終的にはリーダーが決めて進める形にしないとうまくいかない。

2014年8月22日 無断転載禁止