山陰きらりキッズ(17) 筒操る華麗な手さばき

銭太鼓の稽古をする石田采さん=安来市安来町、市民体育館
安来節銭太鼓・石田采さん 安来市立広瀬中学校2年

 華麗(かれい)な手さばきで長さ1尺(約30センチ)の筒(つつ)を操(あやつ)っていく。広瀬中学校2年の石田采(あや)さん(14)=安来市広瀬町広瀬=は、民謡(みんよう)安来節の銭太鼓(ぜにだいこ)で既に、少年の部(中学生以下)の最上位資格である3段を持つ。絃(げん)(三味線)や鼓(つづみ)の腕前も高く、安来節のホープとして期待されている。

 銭太鼓を始めたのは小学2年。通っていた広瀬小学校の4年生以上が加入できる同校銭太鼓クラブを見て、「面白そう」と興味を持った。

 地元の広瀬交流センターの安来節教室に入ると、教室講師だった絃で大師範(だいしはん)、銭太鼓、鼓で師範の資格を持つ小池孝子さん(70)=同町広瀬=に師事(しじ)し、小池さんの自宅に毎週通うようになった。

 「性格が素直で、教えたことの吸収が早い」と小池さん。安来節保存会(本部・安来市古川町)が認定する資格審査で今年、中学2年生ながら3段に上りつめた。164センチの身長を生かしたダイナミックで切れの良い動きが持ち味だ。

 17日までの3日間、安来市民体育館で開かれた「安来節全国優勝大会」。団体戦のみの銭太鼓の部で、所属する本部道場の代表として大人に交じって出場。着物にたすき、前掛け、鉢巻(はちま)き姿で舞台に上がると、両ひざを70度開いて演技を始めた。

 「とめてとまらぬコリャ 三千世界に唄と踊りと銭太鼓」。曲調が一気に速くなって最大の見せ場になる曲の終盤、素早い手さばきで筒を操り、観客の視線をくぎ付けにした。

 当面の目標は高校生のうちに銭太鼓をはじめ複数の種目で、指導的立場の師範になることだ。現在、唄と絃は2段、鼓は1級の資格を持っている。

 「見ている人に楽しんでもらえるよう、もっと動きにメリハリを付けたい。姿勢や表情もまだまだ」。旺盛(おうせい)な向上心で、高校生師範を目指す。

2014年8月23日 無断転載禁止

こども新聞